トリックオアトリートでお菓子を貰う由来はソウルズデイとディズニー映画

ハロウィンで子供が「トリックオアトリート」といってお菓子を貰う光景は、もはや日本でもおなじみです。

では、子供がトリックオアトリートと言う由来は何か?そもそもハロウィンで子供がお菓子を貰う由来は何か?

このトリックオアトリートやハロウィンの由来を紐解くには紀元前にまでさかのぼります。

ハロウィンとトリックオアトリート、そしてお菓子をもらう関係性を図で表すは↓のようになります。

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ハロウィンでトリックオアトリートと言ってお菓子を貰う由来はソウルズデイ

トリックオアトリートでお菓子をもらうことは、1世紀頃に行われていたカトリック教徒の「All Soul’s Day(オール ソウルズ デイ)」という儀式が由来と言われています。

 

オールソウルズデイはカトリック教会が死者の魂を沈める日として定めていた11月2日に行われていました。

オールソウルズデイでは、儀式で使うケーキをカトリック教徒の子供たちへ配る習慣がありました。

そのため、カトリック教徒の子どもたちにケーキを渡さなかった家にはいたずらをしてもいいとされていたとか。

そんなオールソウルズデイの習慣が元となり、「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ」という意味のトリックオアトリートが生まれたと言われています。

 

子供がハロウィンでトリックオアトリートと言うようになった理由

1954年の「ドナルドの魔法使い」というディズニー映画が由来で、子供たちはトリックオアトリートという言葉を言うようになったと言われています。

 

「ドナルドの魔法使い」では、ドナルドダックの甥っ子である三つ子、ヒューイ、デューイ、ルーイがドナルドの家にお菓子をもらいに行く話です。

しかし、ドナルドはなかなかお菓子をくれないため、三つ子は魔女の助けを得ながらさまざまないたずらをして、どうにかドナルドからお菓子をもらおうとします。

その時に三つ子が玄関前で言っていた言葉が「トリックオアトリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)」です。

 

この映画が公開されて以来、子供が「トリックオアトリート」と言うようになりました。

 

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ハロウィンの由来はサウィン祭り

ハロウィンの由来は、古代ケルト人が行っていたサウィン祭りにあるとされています。

サウィン祭りは、日本の大晦日のような年末に行われる儀式で、年に一度死者が帰ってくる日だとされていました。

サウィン祭りは、ケルト人が崇拝していたキリスト教でも受け継がれ、キリスト教の祭日である11月1日に「諸聖人の日(All Hallows)」が設定されました。

 

それから「諸聖人の日(All Hallows)」の前日である10月31日は「All Hallows Eve(オール ハロウズ イブ)」とされていました。

その後「All Hallows Eve(オール ハロウズ イブ)」は徐々に訛り、現在の「Halloween」となりました。

 

ハロウィンとお菓子、トリックオアトリートとの関係

トリックオアトリートは、そもそもはお菓子を貰う時の言葉ではありません。

元々は、ハロウィンの時に飛び交う悪魔たちが言った言葉だったと言われることもあります。

10月31日のハロウィンには、あの世に行った人たちが家に帰ってくることができるという言い伝えがありました。

そのため、10月31日の夜のには、空にたくさんの霊が飛び交い、それにまぎれるように悪い魔物もたくさん飛び回っていたといいます。

空を飛ぶ彼らがトリックオアトリートと叫ぶため、お菓子でおもてなしをして静かになってもらうようにしたと言われています。

 

ハロウィンの仮装の由来は護身

ハロウィンで仮装をする由来は、護身だと言われています。

 

ハロウィンの元とされているサウィン祭りでは、死者の魂が幽霊や悪魔の姿をして現れると信じられていました。

近づいてくる死者の魂たちに気づかれないように、自分たちもおばけや怪物などの不気味な仮装をして身を守っていたと言われています。

その風習がハロウィンにも受け継がれ、ハロウィンを行う際には仮装をすることが一般的となりました。

 

ジャックオランタンの由来はアイルランドの民話

ハロウィンの装飾として日本でも定番の、カボチャをくり抜いたジャックオランタンはアイルランドの「ちょうちんジャック」という民話が由来とされています。

 

大ウソつきで詐欺ばかり働いていたジャックという人物が死んだ時、天国に行くことは許されず地獄いきになりました。

しかし、地獄でも悪魔たちから門前払いを受けてさまよっていたジャックは落ちていたカブを切り抜き、火の海から火を調達すると提灯を作って暗闇の中をさまよい続けたといいます。

 

死者の魂のシンボルとして定着したこの提灯は、死者のイベントであるハロウィンで使用されるようになりました。

民話の中では、カブの切り抜きだった提灯は、19世紀にアメリカに渡った際に豊作だったカボチャを使って作られるようになったそうです。

今では、怖い顔に切り抜いたジャックオランタンを玄関に飾ることで悪霊が怖がって逃げると言われています。

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