・冬キャンで子供を寒がらせない断熱性のあるおススメマット
・断熱性のあるマットは3種類
・断熱マットの正しい使い方
子供自身が寒くないか気になって、私自身も良く寝れないのよね。
この記事を読めば子連れの冬キャンプでも安心な、マットの選び方や断熱マットの活用方法が学べます!
具体的なテント内のマットの敷き方も紹介するね。
子供が寒がらない断熱性があるおススメマット4選
雪中キャンプといった極寒な状況でなくても、冷気対策は必須です。具体的なおすすめマットを説明しますね。
おすすめのウレタンマット
それでは、おすすめのマットを種類別にご紹介します。
まずはウレタンマットからいきましょう。
①CAPTAIN STAG EVAフォームマット
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初めてウレタンマットを購入する方におすすめしたいのはこちらのマットです。
R値の表記はないのですが、一般的に“極厚”と表記される銀マットの厚さは1.5㎝のものが多いのですが、こちらのマットは断熱素材のウレタンを使用した上に厚さは2㎝あり、デコボコ部分もしっかりしているので、断熱性もクッション性も抜群です。
(R値についての詳細は後述します)
通販サイトで2,000円ちょっとで購入できますし、家族分揃えたい方にとっては嬉しい低価格ですよね。
とても軽いので持ち運びも楽々ですよ。
いくつも買って持っていくのが手間だと感じる場合には、幅が140㎝のダブルサイズもあるので、テント内の広さや使用人数に合わせて購入してくださいね。
●収納サイズ:縦13㎝×幅56㎝×高さ12.5㎝
●重量:約270g
●素材:発泡ポリエチレン・EVA樹脂
・ダブルサイズもあるので、子供と添い寝してシングルサイズのようにずれていく事が少ない
②Mozambique キャンプマット
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高品質なウレタンマットを購入しようとすると、最低でも7,000円は覚悟しなくてはなりません。
もう少し低価格で、性能の高いマットをお探しの方にはMozambique(モザンビーク)のマットがおすすめ。
私も使用していますが、こちらのマットは両面使いができ、夏キャンプではアルミ面を下に、冬キャンプではアルミ面を上にすることで地熱も冷気も防ぐ万能マットとなっています。
年中使って2年になりますが、デコボコ部分もへたらず、クッション性を維持していますよ。
このマットならR値は2.6となっているので季節ごとに買い替える必要もありませんし、年中使えるアイテムとして、家族分出し入れする手間もありませんよ。
●収納サイズ:縦13㎝×幅56㎝×高さ12㎝
●重量:約495g
●素材:XPEフォーム
・R値2.6とオールシーズンに対応可能
おすすめのインフレーターマット
続いては、インフレーテーマットです。
③Coleman キャンパーインフレーターマット/シングルⅢ
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マットの硬さが心配な方は厚さ5㎝のインフレーターマットがおすすめ。
R値の表記はないのですが、厚さが5㎝とかなり分厚く、中のクッション部分にはポリウレタンフォームという断熱効果のある素材が使われており、空気を通して地面の冷えを感じる心配もありません。
広げておけばある程度の空気は入りますので、他の設営準備に忙しい方には手間がかからず嬉しいですよね。
属の収納袋で好みの硬さに空気を調整できるので、自分にあうマットの張りに合わせることができます。
連結が可能な構造となっていますので、買い足した際にはサイドでつなげて固定することでずれる心配もありません。
お子さまが大きくなって買い足すこともできますね。
また、付属の収納袋が空気入れとなり、簡単に空気を入れられるので、お子さまにも楽しんで手伝ってもらえそうですね。
●収納サイズ:縦15㎝×幅70㎝×高さ15㎝
●重量:約1.8kg
●素材:ポリエステル、ポリウレタンフォーム
・連結も可能で、子供との添い寝にも使える
④DOD ソトネノサソイM
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幅が115㎝あるので、これ一枚でお子さま2人分、もしくは添い寝してあげるには十分な広さとなっています。
また、肌触りのいいポリコットン地のシーツが付いているので、慣れない冬キャンプでなかなか眠りにつけないお子さまでも、お家の布団のような感覚で安心して眠りにつくことができます。
こちらもR値がなく断熱性に心配に感じますが、厚さも4.5㎝と十分にあり、肌触りのいいポリコットンは防水性に優れているため、結露で濡れてしまったり、万が一地面が濡れていても、直接自分の身体に冷えを感じる心配が少ないです。
また、シーツは取り外しが可能なので、簡単に洗濯することができますよ。
寝具を清潔な状態で維持することは快適な睡眠を得るためにも重要なポイントですよね。
●収納サイズ:縦18㎝×幅65㎝×高さ18㎝
●重量:約4.5kg
●素材:ポリエステル(PVCコーティング)、ポリウレタン
・ポリコットン素材で防水性も高く、触り心地も家の布団に近い感じで寝られる
冬キャンで底冷えしない、おすすめのマットの敷き方
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- 通常通り、グランドシートの上にテントを設営。
- 銀マットを銀面を上にして人が寝る場所に重点的に2~3枚敷く(大体1.5㎝は欲しいです)。
- 銀マットの上にラグを敷く。ラグを敷くことで銀マット特有の冷たいツルツル感がなくなるので快適になります。
- なお毛足が長いラグを使うとテント内の居心地も、暖かさもアップする。
- ラグの上に断熱マット、シュラフ、毛布の順にセッティング。
実は毛布はシュラフの上に掛けた方が、シュラフそのものの保温性を発揮できますので、この順番がおすすめです。
他にも、ホットカーペットを使う場合には銀マットとラグの間に敷いたり、コットを使用する場合はラグとマットの間に入れるとより地熱を感じづらく、暖かさが増します。
コットを使用する場合は、ホットカーペットの熱線をコットの脚で断線してしまう恐れがあるので、ホットカーペットにかからないように置いてくださいね。
マットの組み合わせは下から銀マット→ウレタンマット→インフレーターの敷き方が正解
より断熱効果を得るためにも、マットを数種類使うことは効果的です。
下から、銀マット→ウレタンマット→インフレーターマットの順番で敷きましょう。
一番上に空気を含むインフレーターマットを敷くことでエアリーな寝心地の良さを感じられますよ。
ウレタンマット、どっちの面が上?
ウレタンマットにはアルミ面とそうでない面がありますが、冬キャンプではアルミ面を上にしましょう。
アルミ面を上にすることで、温度を反射し保温性を高めます。
反対に夏キャンプではアルミ面を下にすることで、今度は地熱を跳ね返してくれます。
「アルミ面は熱を跳ね返す」という原理を覚えておくだけでも、どちらを上にするか思い出せますよ。
エアベッドやコットの断熱性
エアベットに断熱効果は期待できない
地面からの距離をとることを考えると、エアベッドはかなりの厚さがあるため、冷気をよりシャットアウトできそうに思えますよね。
ですが、エアベッドには断熱性のある素材が採用されていないものが多いので、地面からの冷気がエアベッド内の空気を冷やし、それが身体に伝わってしまいます。
せっかく時間をかけて膨らましても、思ったような断熱効果が得られないことも多いです。
コットでも地面からの冷気は届く
コットは地面から距離を離すのには最適です。
ですがコットのみの使用だと、背面部は生地一枚になっているのでじわじわ冷気を感じます。
コットで地面から距離をとった上で、さらにマットを使用するとかなり高い断熱効果を得ることが可能ですよ。
おすすめの使い方です。
・エアベッドには断熱性のある素材が採用されていないものが多く、エアベッド内の空気が冷気で冷えるため、それほど断熱効果が得られない。
・コットを使うなら、ハイコットで地面から距離を取り、その上でコットにマットを敷いて断熱効果を高める。
由佳さんこの記事では以下の事を紹介しています。・ファミキャンで家のベッド並みの快適さを味わえるコット・ファミキャンで家族が笑顔になるコットの選び方・コットの寝心地を左右するポイントさとこさん[…]
マットの断熱性を知るR値
冬キャンプに向けたマット選びで重要なのは、やはり「断熱性」ですよね。
断熱性を知る方法はいくつかありますが、「R値」と呼ばれるものを確認するのがおすすめです。
専門的な用語で難しく感じるかもしれませんが、簡単にご説明しますね。
R値とは
「R-value(熱抵抗値)」のことで、断熱性を表す数値だと考えてください。
R値が高いほど熱が逃げづらく、断熱性が高い優秀なマットということになります。
R値 | 説明 |
0~2 | 春や夏での使用がおすすめ。 初春のキャンプでの使用では寒く感じるので、薄着でも過ごしやすい陽気になってから使うとよい。 ホームセンターで売っている銀マットは大体0.25~0.5 |
2~4 | 2~3あたりは春から秋の3シーズンキャンプにおすすめ。 4あれば冬キャンプにも心配のない断熱性が期待できる。 |
4~6 | 積雪時にも使用ができる。 雪中キャンプにチャレンジしたい方はこの数値が購入の目安。 |
6以上 | 高所登山や、より過酷な環境下で使用を考えるのであれば、6以上の数値のもの |
・R値が高ければ高いほど断熱性は期待できるが、値段もその分上がる。
・お金をかけず、家族分揃えたいという方は、マットを重ねR値の足し算をして、断熱性を高めるのもアリ。
※例えば、ホームセンターで購入したR値0.5の銀マット2枚と、手元にある3シーズン用のマット(R値3)を1枚重ねて使う。
メーカー共通のR値の標準規格が出来たのは2020年から
実は昨年までR値の基準は各メーカーで異なっていましたが、2020年からR値の新基準が設定されました。
これまでの基準ではメーカーによってR値を厳格なテストをしたうえで算出しているところと、概算で出しているところの基準の差が問題となっていました。
しかし2020年に定められた世界規模の新基準より、他メーカーのマットのR値を比較できるようになりました。
R値はどこまで気にする必要ある?
R値はあくまでも目安にしかすぎません。
キャンプ場の標高が高かったり、その日の天気や気温、体感温度の個人差によってその人に合うマットは変わってきます。
「絶対大丈夫」ということはありませんので、過信しすぎないようにしましょうね。
R値の表記がないマットの場合はここを見よう
今年採用されたR値の新基準が表記されているマットはまだまだ少ないです。
R値以外にも断熱性を確認できるすべがありますので参考にしてください。
推奨使用気温
R値の代わりによく表記されているのが「推奨使用気温」です。
使用する予定の地域が夜にどれくらいの気温になるかを確認し、この数値よりも高い気温で使うようにしましょう。
厚み
マットが厚い分冷気を防いでくれますので、厚さも確認しましょう。
ただ、空気で厚さを出しているマットは、素材にウレタンなどの断熱の役割を果たすものが使用されているものを選びましょう。
防水性
関係なさそうにも思える防水性ですが、実は大切な要素です。
冬のキャンプはテント内外での気温差によって想像以上に結露による水滴が発生します。
ひどいとテント内に水たまりが出来てしまうほどです。
マットが濡れてしまうと体も冷えてしまいますので、ウォータープルーフ加工や防水性が高いとされているPVC加工が施されているものを選ぶのがおすすめです。
・防水性は断熱ではないが、体の冷えを防止する上では、重要な要素
【番外編】シュラフ(寝袋)にはEN Ratingという指標がある
マットにはR値がありますが、シュラフには「EN(ヨーロピアン・ノーム) Rating」という表記があります。
シュラフが安全に快適に使用できる気温帯を表していて
「快適温度(COMFORT)」「下限温度(LIMIT)」「極限温度(EXTREME)」の3種類が存在し、簡単に説明しますと
種類 | 説明 |
快適温度(COMFORT) | 成人女性が寒さを感じず眠ることができる温度 |
下限温度(LIMIT) | 成人男性がシュラフ内で丸くなり、8時間程度眠ることができる温度 |
極限温度(EXTREME) | 成人女性がひざを抱えながら丸くなり、その状態で6時間までならなんとか耐えられる温度 |
よく誤解があるのですが、上記の表にある温度でも快適に使えるという意味ではありません。
上記の表にある温度で使用すると、身体は震えを起こして熱を作り出し、基礎代謝量を増やそうとします。
低体温症の恐れもある危険な温度域ですので、注意が必要です。
一般的には、女性はCOMFORT、男性はLIMITを基準に選ぶのがおすすめです。
私は意味をしっかり把握しておらず、「寒がりだけど、一番低く記載されている温度までなら余裕でいけるでしょ!」とEXTREME-37℃のダウンシュラフを外気温-6℃の環境で使用したことがあるのですが、凍え死ぬ思いをしました。
特にEXTREMEの表記に関しては危険を伴う温度帯でもあり、決して「その気温までなら快適」ではありません。
また、R値と同じく、快適な温度というのはあくまで目安であって個人差があることなのは忘れないでください。
お金をかけずとも快適な眠りは手に入る
お金をかければ性能の良いシュラフ、薪ストーブ、石油ストーブといった暖をとれるものは手に入ります。
ですが、暖かくなる構造や仕組みを知っていれば、今持っているものを最大限に活かしたり、お手頃なマットを買い足して、冬キャンプを快適に過ごすことも十分可能です。
工夫しながら過ごす冬キャンプも、格別ですよ。
それぞれのマットの特徴を活かして、冬でも快適な寝床でいい夢を見てくださいね。
由佳さんこの記事では以下の事を紹介しています。・子供がいるファミリーキャンプのマットレスの選び方・マットのタイプ別ファミリーキャンプで使えるおススメマット・キャンプで家族が川の字で寝るのに最適なマットレス[…]