この記事では次の事を紹介します。
・キャンプ場で使える延長コードの種類
・キャンプ場で使う延長コードの選ぶ時の注意点
・キャンプ場で使える電化製品のワット数
そんな電源サイトで必要となってくるのが電源延長コードです。
キャンプの電源延長コードに必要な長さは10m
通常のキャンプ区画サイトの大きさは10m×10m前後です。
電源ボックスは大体が区画サイトの端っこに設置されていることが多いので、延長コードは10mを購入するのが目安です。
ただ、グルキャンなどで大きめのサイトを利用する場合は事前にサイトの大きさを調べておくと良いですよ。
キャンプに使える屋外用の延長コードは園芸用と防雨型の2種類
屋内で使っているような延長コードだと漏電のリスクが伴います。
接続部やコードが地面とくっつかないよう、雨などに濡れないよう工夫すれば使えなくもないですが、安全性を考慮すると屋外用延長コードの使用がおすすめです。
では次に、キャンプに使える屋外用延長コードについてお話ししていきます。
園芸用延長コード
園芸用の延長コードは、コードの部分の被覆材にビニールが使われていることが多いため防水仕様になっています。
そのため雨に濡れても感電する心配がなく、屋外でも安心して使用できます。
また屋内用延長コードは中の電線をビニル被膜で覆っただけの簡易な作りになっています。
そのため、長時間直射日光に当ててしまうと紫外線の影響でその被膜にヒビが入ってしまう可能性があります。
それに比べ園芸用延長コードは丈夫な作りになっているため、日差しが強い日中も外に出したままにしておけます。
ただ、コンセント差込口(ソケット)に防水仕様が施されているわけではないため、ソケット部は雨に濡れないような対策が必要となります。
・ソケット部分には別途防水対策が必要。
防雨型延長コード
園芸用延長コードと同じく防水仕様となっており、更にソケット部に水が入らないような工夫がされている延長コードです。
ソケット部にはキャップがついており、それが密着することで水の侵入を防いでくれます。
雨や雪の日のキャンプでも安心して使用することが出来ますよ。
・雨だけでなく雪中キャンプでも使用可能
屋外用延長コードの自作はおススメ出来ない
延長コードを自作することで自分好みの長さやスタイルを作るキャンパーもいますが、慣れていない方に自作はおすすめ出来ません。
資格がなくても延長コードを自作すること自体は可能ですが、正しい方法で作業をしないと感電や発火に繋がり大変危険だからです。
また、自作段階では問題なくてもキャンプ場で漏電などを起こした際に対処がとりづらくなるので、できれば既製品を買うことをおすすめします。
園芸用、防雨型延長コード、どっちが必要?
では、冬キャンではどちらの屋外用延長コードが必要なのでしょうか。
次にそれぞれの特性についてお話ししていきますね。
晴れの日だけ行くキャンパーなら園芸用延長コードでOK
雨が降る心配のない晴れの日、つまりソケット部に水がかかる心配がない日にキャンプをするなら園芸用延長コードで十分です。
丈夫な作りで直射日光下でも置きっぱなしにして置けるので、天気の良い屋外で問題なく使用できます。
雨の日、雪の日も行くキャンパーなら防雨型延長コードで安心
雨や雪の日など、延長コード特にソケット部に水滴が付く可能性がある日にキャンプをするのであれば、安全を考慮して防雨型延長コードを持っていくのがいいでしょう。
園芸用と異なり、ソケット部にも防水仕様が施されているため感電の心配はありません。
延長コードを買うときに気を付けたい事
実際に購入した延長コードをキャンプ場で使うときに、失敗した!ということが無いよう、実際に失敗した経験を交えて延長コードを買う際の注意点についてお伝えしておきます。
3つ口以上がおススメ
キャンプではこの電化製品しか使う予定がない、という一つだけの用途のために延長コードを使用する場合を除いて、延長コードは3つ口以上のものを用意すると便利です。
携帯電話の充電や使用できる電化製品の数も多くなるので、備えあっては憂いなしではないですが、3つ口以上あって損はないと思います。
コンセントの形状によってはキャンプ場の電源に挿せない事も
意外と苦労するのがコンセントの形状です。
ここが私が失敗した!やってしまった!という大きなポイントです。
特に防雨型延長コードに関しては、事前にキャンプ場の電源部分がどのような差し込み口になっているか確認しておきましょう。
実際私が持って行った防雨型延長コードは挿せませんでした。。。
私が持って行った防雨型延長コードが挿せなかった理由は以下の通りです。
- よく見る縦型の電源コンセントだと、電源コンセント自体が防水タイプではないためボックスに入っていることが多い。防雨型延長コードはコード自体も太く曲がりにくいため、ボックスの蓋が閉まらないということが起き防水対策が取れない。
- 1つの電源を2つの区画で共有する場合、片方のプラグが大きいともう一つのソケットにプラグが差し込めなくなる。特に防雨型のプラグヘッドは丸く大きいため、例え刺すプラグが1つだけであったとしてもコンセントに挿せない。
他にも、防雨型延長コードはコネクタ側も防水仕様で筒状になっているため、アダプターなどの電源プラグが挿さらない場合があります。
事前に使う電化製品がプラグに刺さるかも確認しておきましょう。
・防雨型延長コードは自由度が低いので、キャンプ場の電源に挿さらないという事も。
事前にキャンプ場にどんな電源なのか確認すると良い
キャンプ場での電源の最大W数は1000W
ほとんどのキャンプ場が1サイトあたり1000Wを上限として電気が使えます。
では1000Wとはどれくらいの電化製品が使える量なのでしょうか。
次に、冬キャンで使う主な電化製品についてまとめましたので参考にしてみてください。
キャンプ場で使う電化製品のW数まとめ
冬キャンでよく使う電化製品の消費電力をまとめてみました。
サイズ・加熱の強さごとの消費電力(W数) | |
電気毛布 | 80×140cm:約30W 188×180cm:約75W 200×140cm:約70W ※同じサイズでもメーカーごとに差があります。平均的な数値を記載しています。 |
電気カーペット | 1畳:約250W 2畳:約500W 3畳:約750W ※目安として1畳増えるごとに250W消費電力が上がります。 |
電気ストーブ | 強:1000W 中:670W 弱:330W ※こちらもメーカーによって多少差があります。 |
電気ファンヒーター | 600〜1200W ※ファンヒーターの強さによって差があります。 |
商品によって消費電力が異なりますが、大体のキャンプ場が1000Wまで使用できると考慮すると、次のように組み合わせて使うことが出来ますよ。
- 睡眠時、電気毛布を家族1人が1枚使用する(80×140の場合)としても4人家族で計120W。まだまだ使用可能電力が余る。
- 電気カーペット2畳分を2つ敷いてテント内を広々使いたい場合で計1000W。
- 電気ストーブで局所的に温めたい場合、温度調節すれば2台使用可能。
- 電気ファンヒーターは消費電力が高いため、使用開始時はファンヒーターのみでテント内を温め、弱モードにしたら電気カーペットなどと併用可能。
局所的よりも、テント内全体を温める電気ファンヒーターのような電化製品のほうが消費電力も上がります。
ただ、ファンヒーターを使用する場合は全体が温まるので他の電化製品を使用する必要もなくなるかもしれません。
自分のキャンプスタイル、テント内のレイアウトに合わせて、消費可能電力内で電化製品を組み合わせてみましょう。
キャンプ場で使えるオススメの電化製品
冬キャンで私よく使う電化製品をまとめてみました。
サイズ・消費電力(W数) | オススメポイント | |
ARRIS 電気毛布 5段階調整省エネ | 80×140cm 10W | ・洗濯機で丸洗いできる ・USBポート充電ができる |
山善 小さく畳めるホットカーペット2畳タイプ | 176×176cm 480W
| ・温度が3段階調整可能 ・16折することでコンパクトにまとめられる |
コイズミ 電気ストーブ | 本体サイズ:縦43×横29cm 強:960W、中:640W、弱320W | ・本体が浮いたり転倒したときに通電をストップしてくれる安全機能付き |
日立 HLC-R1040 | 縦38×横26×奥行き13cm 強:1000W 弱:500W | ・速暖性が高い ・奥行きが13cmとスリムなため場所を取らない |
延長コードを購入してAC電源付きサイトを最大限活用しよう
せっかく電気が使えるのだから、冬キャンでは電源サイトを最大限に利用しましょう。
またどんな天候のときに使うのか、何台の電化製品を使いたいのかによって延長コードを選ぶことが大切です。
そして使用予定の延長コードは、事前にサイトの電源装置を確認して安全に使用できるかきちんと確認しておきましょう。