メスティンで吹きこぼれない対策のポイントは蓋。

メスティンでご飯を炊く時、吹きこぼれてしまうのは「ご飯のデンプン膜が沸騰によって、メスティンの蓋が押し上げられるから」です。

この記事では、メジャーな「メスティンで炊飯する時、吹きこぼれない方法」を、実際に3つ試してみて、吹きこぼれないポイントを探し、紹介します。

ただ炊飯する時は、吹きこぼれないだけではなく、どれだけおいしくご飯が炊けるかも重要なポイントになります。

ここでは、「メスティンで吹きこぼれない方法」と「ご飯がメスティンでおいしく炊けたか」を検証し、紹介します。

・メスティンの「吹きこぼれ」は、蓋の隙間が大きいほど多く吹きこぼれる。

・アルミメスティンは、「蓋のゆがみ」が原因で吹きこぼれやすくなる。

・ご飯をおいしく炊くには、沸騰が大事。

 

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メスティンで吹きこぼれずにご飯を炊くポイント

「吹きこぼれ」という現象は、食材がデンプンや脂肪を含んでいる場合に起こります。

ご飯の場合、加熱した時にデンプン質が染み出て膜を作り、この膜が沸騰によって上に押し上げられ吹きこぼれてしまうのです。

「メスティンの吹きこぼれ」を防ぐには、デンプン質の膜が沸騰によってメスティンの外に流れ出ないようにすれば良いので、

①「沸騰させない」

②「蓋でしっかり押さえる」

③「デンプン質の膜をかきまぜてなくす」

の3パターンでチェックし検証します。

①沸騰させないように、弱火で炊飯する
②蓋でしっかり押さえるために、重い鉄の蓋のアイアンメスティンで炊飯する
③デンプン質の膜をなくすために、蓋なしでかきまぜながら炊飯する

①~③で実際に炊飯し分かった結果で、「吹きこぼれ」をなくすポイントを次の段落で紹介していきます。

※検証時全て、お米は「炊飯前の浸水50分程」、「炊飯後の蒸らし15分程」を含んでいます。

 

メスティンの吹きこぼれ対策①:沸騰を防ぐ弱火だとおいしく炊けずに終わる

【検証方法】ダイソー ラージメスティン(3合炊き) × 固形燃料1個で炊飯(ガス火よりも弱火で炊飯)

固形燃料はガス火よりも火が弱く、数分経った時に沸騰しているようなグツグツという音は聞こえましたが、後半はかなり弱火になってしまいました。

 

【検証結果】

↑吹きこぼれはありません

固形燃料は25分弱で消えたので、その後蓋を開けて確認しましたが、まだご飯は半分くらいお米の状態で、炊けていませんでした。

後で調べて気づいたのですが、ラージメスティン(3合炊き)には、固形燃料2個~3個くらい必要だったようです。

ただその後ガス火で炊き直したのですが、ご飯が粉っぽくあまりおいしく炊けませんでした。

1合炊きメスティンなら、火がまんべんなく行き届き上手くいったような気がしますが、ラージメスティンでは失敗でした。

・固形燃料(弱火)で炊飯は意外と難しく、米が炊けない事もある。
・弱火で炊飯は吹きこぼれないが、米がおいしく炊けない。
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メスティンの吹きこぼれ対策②:蓋がしっかりした作りのメスティンなら、吹きこぼれなし&おいしく炊ける

【検証方法】

・アイアンメスティン(Peaks 2022年5月号増刊号付録) × ガス火

アイアンメスティンの蓋がしっかりと重く、これなら蓋が持ち上がり吹きこぼれないのではと考え、雑誌の付録で付いてきたアイアンメスティンで検証しました。

炊飯時、しっかりと沸騰しグツグツ炊けている音がしましたが、蒸気が出るだけで吹きこぼれはありませんでした。

沸騰後、火を弱火にして6~7分程炊いて火を消しました。

 

【検証結果】

↑吹きこぼれはありません

吹きこぼれなく、ご飯もふっくらおいしく炊けました。

メスティンはアルミ製のものが多く、アルミは柔らかい金属なのでへこんだり、歪んだりしやすい特性があります。

そのため、メスティンも使っているうちに、蓋を閉めても隙間ができ、その隙間から吹きこぼれてしまう可能性があります。

アルミメスティンの中では、「トランギア製」や「MiliCamp製」のメスティンが、蓋部分の形状がしっかりと密着していて、吹きこぼれづらいようです。

メスティンは、蓋がしっかりとしまる形状の製品を選ぶと、吹きこぼれづらい。

 

メスティンの吹きこぼれ対策③:蓋なしでかき混ぜながら炊飯すれば、吹きこぼれなし&おいしく炊ける(水多め)

【検証方法】

・ダイソー ラージメスティン(3合炊き) × ガス火

沸騰すると吹きこぼれそうでしたが、その時によくかき混ぜます。

この後、水分がなくなりそうになったら蓋をして弱火で7~8分炊きました。

蓋をした後は、火加減をなるべく弱火にしないと、すぐ焦げ付いてしまいそうでした。

 

【検証結果】

吹きこぼれなく、ご飯も炊けました。

ただ少しご飯が固い感じがしたので、蓋なしで水分が蒸発する事を考えると、少し水多めで炊くのがよいかと思いました。

・蓋なしでかきまぜていると、吹きこぼれは防げる。
・水分がなくなったら、蓋をしてなるべく弱火で焦げ付かないよう注意。

メスティン吹きこぼれの最大の原因は、蓋の隙間。

メスティンで炊飯する時、吹きこぼれるのを対策するだけで、その後の片づけが大幅に楽になります。

メスティンは、長年使っていると柔らかい金属であるアルミの特性上、歪みやすい性質があり、蓋部分に隙間ができればできる程、吹きこぼれやすくなります。

メスティンを大事に使えば、長くメスティンも使え、吹きこぼれづらい状態が長く続きます。

・吹きこぼれづらいメスティンは、蓋がしっかり閉まり、歪みがない形状の物。

・アルミメスティンは歪みやすい性質で、歪みが進むと蓋がしっかり閉まりづらくなり、吹きこぼれやすくなる。

・ご飯は、「水加減」と「火加減」でおいしく炊く。

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