キャンプで車のドアが開けっ放しでもバッテリーを上げないポイント

テント設営時、撤収時、どうしても車のドアは開けっ放しの事が多くなります。

加えて、ファミキャンの場合、子供が車に出入りする事も多く、車のドアが開けっぱなしになっている事も多いです。

そんな時に心配になる、「車のドアを開けっぱなしにバッテリーについて」ポイントを紹介していきます。

・キャンプ場での車のバッテリーあがり、気を付けるポイントは?

・キャンプ場でバッテリーがあがってしまったら、まずは管理人に相談がベスト。

・我が家の車をチェック、「バッテリーは古くない?」、「室内灯の自動消灯機能はついている?」

スポンサードリンク

キャンプで車のドアを開けっ放しにしているとバッテリーはあがりやすい

まずバッテリーがあがりやすくなる、代表的な事例を紹介します。

【バッテリーがあがりやすくなる事例】

  1. エンジンを切った状態でのドアの開けっ放し、ライト類(ヘッドライト、室内灯)の点灯
  2. エンジンを切った状態でのエアコン、オーディオ類の使用
  3. 長時間車に乗らないことによる、自然放電
  4. バッテリー自体が古くなり、蓄電しづらい

 

ここでは、上記①~④の中で特に分かりづらい①について、バッテリーがあがる仕組みを細かく紹介していきます。

今の車はセンサーだらけ

今の車は、コンピューター制御技術が搭載されており、ちょっとした事でもセンサーが働きメーターパネルの警告灯が点灯する仕組みになっています。

例えば、半ドアの時はセンサーが感知し、ドライバーに警告灯で知らせてくれたり、室内灯が点灯するようになっています。

半ドアはバッテリーあがりになりやすいと言われますが、半ドア自体が直接影響するのではなく、半ドアをセンサーが感知し警告灯や室内灯がついてしまうため、通電しバッテリーがあがりやすくなってしまうのです。

※車種や年式によってもセンサーの仕組みは違います。

 

また、コンピューター制御によって動いている今の車は、バッテリーがあがってしまっては、ドアさえも開かないこともあります。

バッテリー内に電気が残っていない場合、スマートキーでドアロックを開錠することは出来ません。

メカニカルキーと呼ばれる差し込むタイプの鍵の使い方も、この機会に確認しておいたほうがよいでしょう。

・キャンプ時にエンジンを切った状態でも、半ドアなどでセンサーが反応すればランプが点灯する。
・ちょっとしたランプでもバッテリーを消耗させるので、注意が必要。

 

スポンサードリンク

意外な盲点、電動スライドドア

テントの設営、撤収時、車のエンジンは切ったまま電動スライドドアを開けたり閉めたり。

子供がいればなおさら、電動スライドドアはよく触ります。

結論ですが、バッテリーの劣化も少なく、1泊2日程度のキャンプで電動スライドドアを開け閉めするくらいは、ほとんど問題はないです。

(エンジンを切った状態で、100回以上電動スライドドアを開け閉めしなければ、バッテリーあがりには問題はない。)

ただ例えばですが、

・2泊3日のキャンプで車は全く動かさず

・バッテリーは交換を進められている

・寒冷地(温度が下がるとバッテリーの性能も下がる)

・子供がエンジンを切った車の中で、暖房を使用しながらDVD鑑賞

といった条件が重なれば。

電動スライドドアを数十回開け閉めした場合でも、バッテリーあがりになる可能性は十分あります。

実際にキャンプ場でバッテリーあがりになるお客さんは、月に数組程いるそうなので、他人事と思わず、行動しましょう。

電動スライドドアの開閉は、数十回程度ではバッテリーあがりをしない。
ただし、条件が重なれば、バッテリーあがりを引き起こすことも。

 

ルームランプは自動でOFFになる

ルームランプの消し忘れがバッテリーあがりになることは、あります。

ただ、今の車の中には、ルームランプの自動消灯機能が付いている車があり、電気の消し忘れがバッテリーあがりになる事を防いでくれる車が多いです。

 

下記に例を挙げますが、車種や年式によっても車の仕様は違うので、我が家の車の説明書をもう一度確認してみましょう。

例1:日産セレナ

・バッテリーセーバー機能で、ルーム&マップランプが10分以上点灯し続けると、自動的に消灯します。

例2:三菱デリカ

・インテリアランプオートカット機能で、ルーム&マップランプをエンジンOFFの状態で点灯したままにすると、約30分後に自動消灯します。

自分の車がルームランプ自動消灯機能付きか、キャンプ前に説明書などで確認すると安心。

 

車のバッテリーがあがるメカニズム

車のバッテリーとは、簡単に言うと充電池です。

「バッテリーがあがる」とは、この充電池の電気が少なくなり、車の電気装備が動かない状態を言います。

車の電気の仕組み

車のエンジンをかける時は、一般的にバッテリーに蓄えられた電気が供給され、スターターモーター(セルモーター)を使って始動します。

エンジンが始動出来れば、走行中はオルタネーターと呼ばれる発電機から電気がバッテリーに供給され、電気が充電されていきます。

 

「車のバッテリーがあがる」とは使った電気量が電池の量を超える事

バッテリーに蓄えられる電気より、使った電気の量が多くなってしまうと、バッテリーがあがるという状態になってしまいます。

図式化すると、

バッテリーの充電量 < 電気の使用量

という状態ですが、この状態が続くと、バッテリーに蓄えられた電気がなくなってしまい、車のバッテリーがあがってしまいます。

エンジンを切ったまま電気を使い続けると、電気は供給されないので、バッテリーはあがりやすくなるのです。

バッテリーの充電量より電気の使用量が多いと、バッテリーあがりになる。
一番注意すべきは、エンジンを切った状態での電気の使用。

 

キャンプでバッテリーがあがってしまった時の対処法

車を何年も乗っていてバッテリーあがりなんてした事ないという人でも、キャンプ場でのトラブルは、意外に焦りますから、一度対処法を確認したほうがよいでしょう。

キャンプ場の管理人に助けを求める

キャンプ場でのトラブルは車に限らず、まず最初に管理人に相談するのがベストです。

あるキャンプ場ではバッテリーあがりは、月に数件あり、「まあまあよくあること」、という位置付けらしいです。

そのため、キャンプ場のスタッフさんにお願いすれば、ブースターケーブルでエンジンを始動させてくれる事も多いでしょう。

バッテリーあがりだけでなく、キャンプ場でのトラブルは、まずは管理人に相談がベスト。

 

ジャンプスターターを準備しておく

カー用品店などで売っている「ジャンプスターター」があると、一人でも対応出来ます。

一般の車両に使われているバッテリーは12V(ボルト)で、トラックやバスなどの大型車は、24Vのバッテリーが使用されています。

購入時は、ボルト数などよく確認するようにしましょう。

ちなみに、携帯性の最新ジャンプスターターの中には、スマートフォンの充電やLEDライトとしても使用出来るものもあります。

携帯バッテリーとしての機能にも注目すれば、キャンプギアとして要チェックアイテムです。

バッテリー機能搭載のジャンプスターターを購入すれば、アウトドアに役立つギアに。

ロードサービスに連絡、相談

一般道や自宅などでバッテリーあがりになった場合、ロードサービスを使うことも多いですが、同様にキャンプ場でも対応してくれます。

ただ、JAFなどに連絡する前にキャンプ場の管理人に一言声をかけたほうがよい場合もあるので、慌てず管理人に相談し、ロードサービスを呼ぶほうが良いでしょう。

①JAFに連絡

【JAF会員の場合】無料

【JAF非会員】13,130円

※非会員の場合、場所や時間帯でも料金が加算される事があるので、注意が必要です。

 

②自動車保険のロードサービスを利用

一般的な自動車保険には、ロードサービスが付いている場合がほとんどです。

あまり使わない事も多いので、この機会にチェックしておくと、キャンプ時のトラブル時慌てず対応出来るでしょう。

 

③その他のロードサービスを利用

ロードサービス付帯のクレジットカードを持っている人なら、こちらがおすすめです。

レンタカーやカーシェアを利用する機会が多い人なら、ロードサービス付きカードを持っておくのも良いのではないでしょうか。

 

・我が家にお得なロードサービスをチェックしておく。
・JAF、自動車保険、クレジットカード付帯などロードサービスは色々ある。

 

キャンプ場では車中泊でもエンジンOFFが基本

ファミキャンの場合、想定外の事が多く起こります。

「初キャンプで、子供がテントで寝られない」、「悪天候のため」という理由で、車中泊なんて場合も。

この場合でも、暑いからエンジンを切った状態でエアコンをつけて就寝なんてことは、NGです。

上記【バッテリーがあがりやすくなる事例】でも紹介しましたが、車の電気消費量が1番大きいのはエアコンらしいので、特に気を付けましょう。

・万が一、車中泊になった場合の対応も確認しておくと安心。
・車中泊でも、エンジンOFFで電気系は使用しないのが基本。

 

車のドア開けっ放しによるバッテリーあがり、キャンプ中は絶対避けたい。

少し山奥のキャンプ場で何かあっても、車があれば安心です。

でもバッテリーあがりで、動かなくなったら。

ファミキャンの場合特に、そんなことは出来れば避けたいものです。

ここでは、下記ポイントを紹介しました。

・車のバッテリーあがりの仕組み&我が家の車の仕様を簡単に確認するだけでも、バッテリーあがりを避けられる。

・キャンプ場でバッテリーがあがった時は、慌てず「①管理人に相談」、「②ジャンプスターターを使う」、「③ロードサービスに連絡」などで対応可能。

・オートキャンプ前の準備は、車のチェック、車中泊の注意事項も併せて確認が◎

スポンサードリンク