直火OKだったり焚き火コンロが常設されていると、それだけで片付け時間が全然違うよね
そのため、かなりベーシックな内容から紹介しています。
焚き火の後片付けが劇的に早くなる3つのポイント
テントサイトは灰捨て場の近くにする
焼きつくした灰は乾燥していてとても軽いです。
風が吹くと舞ってしまい、自分にも降りかかりますし、周りの方に迷惑にもなってしまいます。
できれば灰捨て場まで近いサイトを選ぶと捨てに行くのも楽ですね。
火消し壺を使って早めの消化
火消し壺とは、主に円柱型の壺に蓋がついているものです。
壺の中に炭を入れて蓋をすれば、酸素が無くなり簡単に消化することができます。
そのまま灰捨て場に持っていったり、灰捨て場が無いキャンプ場の場合はそのまま持ち帰ることができるので、手も汚れにくく片付けが楽になります。
おススメの火消し壺
火消し壺にもいくつかタイプがありますが、おススメは取っ手がバケツタイプの火消し壺です。
理由は、灰捨て場へ灰を捨てに行く時がラクだからです。
一方、火おこしにも使えるタイプの火消し壺の場合、持ち手が横についているため、灰捨て場まで火消し壺を持って行くのは、ちょっと腕が疲れます。
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このタイプの火消し壺は火おこしにも使えて便利だが、持ち運びにはちょっと不向き
焚き火台は早めに洗う
水分を完全に乾かす時間を確保するために、片付けでは一番最初に取り掛かりたいところです。
まず焚き火台を洗っておいて、乾かしている間にテントやタープなどを片付ければ、撤収するときには焚き火台もしっかり乾いて、他の荷物と一緒に積み込みができるので楽だと思います。
ただし焚き火台がちゃんと冷えてから洗わないと、形がゆがんだり壊れてしまう危険があるので要注意です。
チェックアウトの時間が早いキャンプ場では、当日はできるだけ焚き火はしないほうが無難かもしれません。
- 焚き火台を洗う場所、炭捨て場にちかい場所を確保する。
- 焚き火台を乾燥させる時間を考えて早めに片付ける。
焚き火台にアルミホイルはあんまり効果がない
焚き火台に厚いアルミホイルを敷いておけば、そのまま丸めて炭をまとめられるので片付けが楽になるという話を聞いたことはありませんか?
調べてみると、意外と燃えやすいとか、溶けてしまって焚き火台に張り付いてしまい取るのが大変などという口コミも目にします。
私自身の経験でもありますが、炭がアルミホイルを突き破ってしまい、結局焚き火台に灰が付いてしまいました。
また口コミにもある通り、アルミホイルが焚き火台に張り付いてしまい、焚き火の片付けに余計に時間がかかりました。
バーベキューぐらいの燃焼時間や炭の量であれば確かに便利なグッズですが、焚き火では薪をくべて何時間もガンガン燃やし続けるのでアルミホイル自体が燃えてしまう可能性は高くなります。
炭の量も多く、アルミホイルでくるくる丸めたところに収まりきれるかも不安です。
またアルミホイルは燃えないゴミなので、キャンプ場のゴミ捨て場に捨てられず持ち帰る必要がある場合もあります。
アルミホイルの便利さは焚き火ではあまり意味がないかもしれませんね。
キャンプの焚き火の後始末の基本
①火は完全に消火する
火はしっかりと確実に消火しないと火災の危険があります。
キャンプは自然の中でするものです。
風で飛んできたものに引火する危険もありますし、もし山に燃え移ったら大規模な火災になってしまうかもしれません。
火を消すなんてそんなの当たり前・・・と思われるかもしれませんが、一度火がついた炭や薪は消えにくく消火まで時間がかかりますし、一見火が消えたように見えても中心部では燃え続けていることもあるので注意が必要です。
②消火に水をかけるのはNG
消灯時間まであとすこしなのに、火が燃え尽きそうもない・・・そんなとき火を消そうとして慌てて水をかけるのは実はNGなんです。
水をかけた瞬間、灰と一緒に高く立ちのぼる水蒸気で火傷をしてしまう危険があります(目も痛いです)。
また熱い焚き火台に水をかけるとゆがんでしまう原因になり、焚き火台の寿命を早めてしまいます。
焚き火台を長く大切に使うためにも水をかけるのは絶対にやめましょう。
③灰は灰捨て場に
燃え尽きた炭は土に還らないので、そのままにしておくのは厳禁です。
多くのキャンプ場では炭捨て場がありますので、キャンプ場のルールに従って捨てるようにしてください。
炭捨て場が無いキャンプ場の場合は、ビニール袋などに入れて持ち帰るようにしましょう。(のちほど紹介する火消し壷があると炭を持ち帰るときにも便利です)
④直火の場合、焚き火をする前の現状に必ず戻す
直火OKなキャンプ場ではさらに一工夫が必要です。
焚き火をする前の状態に必ず戻すようにしましょう。
自分がいざサイトに到着したときに、地面が焚き火で焦げたままだったり、水をかけてドロドロしていたりするとせっかくの楽しい気分が台無しですよね。
かまど用に使った岩や石も元の場所に戻しておいてください。
直火OKなキャンプ場は年々少なくなっていて、その原因はマナー違反ではないかとも言われています。
長く直火を楽しみたいのなら、マナー(特に後片付け)を守らないといけませんね。
- 炎が立っていない熾火になったからといって、安心してはいけない。
- 水をかけて消火をすると焚き火台が変形してしまう恐れがある。
- 灰は土には還らない。ちゃんと炭捨て場に捨てるor持ち帰る。
焚き火台の片付けで気をつけたいこと
焚き火台を洗える場所があるか要チェック
焚き火台は一回使っただけでも灰やすすでかなり汚れます。
網でお肉を焼いたりすれば油汚れもプラスされドロドロに。
そのまま撤収すると、他の荷物にも汚れがついてしまいますし、ましてやドロドロの油汚れがお気に入りのギアにべっとりついてしまったら・・・考えるだけでおそろしいですね。
そうなる前に焚き火台を洗える場所があるかどうかは事前にチェックしておきましょう。
炊事場のシンクで焚き火台を洗うのはNG
焚き火台を洗う→水場→炊事場が頭に浮かぶかもしれませんが、炊事場のシンクで焚き火台を洗うのはNGです。
排水溝が詰まる原因にもなりますし、何より食器を洗っている隣で焚き火台を洗っている人がいたら・・・ちょっと嫌な気分になりますよね。
周りの方の迷惑になるのでシンクで洗うのはやめましょう。
焚き火台を洗ったら完全に乾燥させる事
ほとんどの焚き火台は金属製のため、サビの原因となる水分は大敵です。
しっかり乾かしてからしまったほうがお気に入りの焚き火台を長く使うことができますね。
もし撤収までに乾かない場合はしっかりと水気をふき取り、自宅に帰ってから乾かしましょう。
焚き火台を洗えない場合は、水拭きをする
焚き火台を洗う場所がない、または洗って乾かしている時間がない・・・。
そういうときは固く絞った雑巾で水拭きをしましょう。
サッと灰だけでも取っておけば、灰がこぼれて他の荷物を汚す危険を減らすことができます。
その場合はできるだけ乾かしてからしまうようにしたほうがいいと思います。
- 焚き火台は毎回ちゃんと洗ってメンテナンス。ただしシンクでは洗うのはマナー違反。
- 他のキャンプギア同様、焚き火台を洗った後は、ちゃんと乾燥させる。
しっかり後始末ができてこそ一人前のキャンパー
焚き火の後始末についてのポイントをまとめると、
・大変な後片付けはすこしでもラクに。
・特に火消し壺は便利なのでおススメ
の3点です。
焚き火の後始末に限らず、次にサイトを使う人のために来たときと同じ状態に撤収してこそ、また周りの人たちや自然のことを考えて行動してこそ一人前のキャンパーと言えるのではないでしょうか。
後始末のポイントを押さえて、楽しい焚き火ライフをお過ごしください!