・テントを離れるときの注意点。
・ファミキャンではよくあるけど盲点になってる「テントを急に離れるシーン」
・盗難や野生動物に荒らされないテクニック
こんなところで盗む人なんているの?って思うものの怖いよね。
子連れキャンプでテントを離れた時のリスク
「トイレ行きたいんだけど。」
子供って、急に言いませんか。
「トイレ行きたいなと思ったら、一緒に付いていくから早めに言ってね!!」
と事前に伝えておいても、です。
キャンプ場でも、きっと同じです。
子供は遊びに夢中になるので仕方がないですが、ファミキャンの場合、テントサイトを離れる時は、急に訪れることもあると思った方がいいでしょう。
いつもならきちんと確認をするのに、急にテントサイトを離れてしまうと、チェックを怠ってしまいます。
子供のお世話、キャンプの準備でバタバタしてしまい、キャンプ道具を出しっぱなしのままテントを離れてしまうことが多いのが、ファミキャンでしょう。
エサを探す動物も、高価なキャンプギアを狙っている泥棒も、そこを狙います。
キャンプギアの盗難
キャンプ人気に伴い、キャンプギアを中古ショップでも高額で買取してくれることが増えてきました。
ネット上でメルカリや、ヤフオクなどを利用すれば、人気のキャンプ用品は、簡単に売れてしまうことがあります。
キャンプギアは盗まれてしまうと、自分のものだと証明することが難しく、戻ってくる確率は低くなります。
簡単に売れるなら、必ずそれを利用しようとする悪い人が出てきます。
もしかしたらキャンプはしないのに、無料キャンプ場を訪れて物色するなんて人も。
ランタンやチェアなど、人気のものなら高めに買取されるようです。
そういえば、ランタンやチェアはタープの下にいつも出しっぱなし、という人も多いのではないでしょうか。
まさかと思うものが、盗まれる可能性が高いのです。
キャンプ場の動物が食い荒らす
キャンプ場で動物というと、熊やタヌキなどの野生動物を思い浮かべますが、キャンプ場には、野良猫やカラス、虫たちもたくさんいます。
キャンプ場で暮らす野良猫に会いましたが、人間に慣れていて、食べ物を探して歩いていました。
テント設営前のキャンプ道具が入っているカートに乗って、食べ物を物色しているカラスにも会いました。
子供が土に垂らした甘いものに寄って来る、たくさんのアリにも会いました。
食べ物を出したままテントサイトを離れたら、動物たちにエサどうぞ、と言っているようなものです。
衛生面から考えても、食べ物を出したままテントサイトを離れることはやめましょう。
食べ物放置で、テントサイトを離れることはやめましょう。
近くのサイトの子が勝手に遊び道具を使っている
子供はおもしろそうな遊び道具があれば、自分のものではなくても勝手に使います。
楽しそうに遊んでいたら、注意しづらいですよね。
まして小さな子だったら、悪気なんて全くないはず。
でも壊してしまったり、そのまま持って行ってしまったらトラブルになることも。
トラブルを防ぐためにも、遊び道具は片付けてサイトを離れましょう
昼間テントを離れる際のポイント
ポイントは、荷物の置き場所を間違えないことです。
テントとタープの関係を例える時、テントは寝室スペース、タープはリビングスペースとよく言われます。
(ただ最近は、寝室と広いリビングスペースを併せ持つツールームテントや、トンネル型テントが人気で、その考え方は少し変わってきています。
人によっては、ツールームテントだけ設営しタープは使わない場合もあり、それぞれの形があり、一概には言えませんが。)
ここでは、テントとタープの関係から、荷物の最適な置き場所を考えます。
まずキャンプの荷物を分類し、家の中で荷物を寝室スペースに片付けるのか、リビングスペースに片付けるのかで考えます。
家の片付けと考えると、簡単に片付けができそうです。
以下に一般的な子連れファミキャンの持ち物をリストアップします。
① テント、タープ、焚き火関係 ←これは、片付ける対象外とします
② タープの下で使うもの(ランタン、チェア、テーブルなど)
③ 食器関係(調理用具、食器など)
④ クーラーボックス(飲み物、食材関係)
⑤ 衣類、身支度関係(子供の着替え、タオル、歯磨きなどのケア用品)
⑥ テントまわりで使うもの関係(洗濯バサミ、ハンガー、蚊取り線香など)
⑦ 子供の遊び道具(フリスビー、ボール、双眼鏡など)
⑧ その他(ポータブル電源や、モバイルバッテリー&コードなど)
上記の①~⑧の荷物を、どこに片付けるのかを細かく見ていきます。
テントの中にしまう
テントは、キャンプ場では寝室スペース(自分の部屋)です。
たとえ施錠していなくても他人が部屋に勝手に入ることはない、という前提で考えればテントの中に入れておけば、とりあえず安心です。
テントの中にしまえるもの(自分の部屋に片付けるものと考える。)は、面倒でもテントにしまって出掛けましょう。
テントの中にしまっておいた方がいい物
上記で分類した持ち物で、テントにしまっておいた方がいい物をチェックします。
自分の部屋にしまっておきたいものと考えると、簡単に選べます。
上記の中では⑤衣類、身支度関係と、⑦子供の遊び道具を、テントの中にしまったほうがよいでしょう。
ただ観光や温泉へ出掛ける場合、全てテントに置いていってしまうと困るものもたくさんあります。
・帽子
・タオル、(必要の場合バスタオルも)
・寒さ対策グッズ(トレーナー、上着など)
・傘や雨具
・お手拭きなど、いつも使うもの
・おやつや飲み物
キャンプ場から遊びに行くと、テントサイトに忘れ物をすることが多くあります。
持っていくものをリストアップしておき、出掛ける時は持ち物チェックをすると、忘れ物も少なくなるのでおすすめです。
あとで買い足すこともできますが、もったいないですよね。
衣類、子供の遊び道具は、テントの中にしまいましょう。
タープの内側に入れておく
タープは、キャンプ場ではリビングスペースです。
自分の部屋(テント)にしまわないものを、リビング(タープの内側)に出しておきます。
ただ出しておくというよりかは、生理整頓、人目に付きづらいようにコンパクトにまめることを心がけた方がよいでしょう。
片付いていないサイトより、きれいに生理整頓されたサイトの方が、防犯意識も高めをアピール出来ます。
絶対とは言えませんが、片付いているサイトのほうが動物対策、防犯対策に効果的で、被害に合いづらいでしょう。
タープの中にしまっておいた方がいい物
上記で分類した持ち物で、タープの中にしまっておいた方がいい物をチェックします。
自分の部屋にしまうもの以外と考えると、簡単に選べます。
上記の中では⑤衣類、身支度関係と、⑦子供の遊び道具以外を、タープの中にしまうということになります。
後述しますが、⑧その他(ポータブル電源や、モバイルバッテリー&コードなど)は、車の中にしまうのがよいでしょう。
キャンプ場で見つけた葉っぱやドングリ、木でクラフトしたものは子供にとってみれば、とても大切なものです。
風で飛ばされたり、なくなってしまわないように、タープの中でも大切に保管してあげましょう。
衣類、子供の遊び道具以外は、タープの中にしまいましょう。
面倒でも車の中にしまっておく
キャンプ場では、施錠できて雨風も完全に防げる場所は、車しかありません。
家で言えば、金庫のような大切なもの保管庫です。
キャンプの持ち物の中から大切なもの、濡れたら困るものをピックアップして、車の中にしまいましょう。
基本的には、⑧その他(ポータブル電源や、モバイルバッテリー&コードなど)ですが、個人的に大切にしているものは、車の中にしまうことが安全です。
収納ボックスやコンテナにしまっておく
上記の、タープの中にしまう物の中から⑧その他(ポータブル電源や、モバイルバッテリー&コードなど)以外、全てです。
下記②、③、⑥が収納ボックスやコンテナにしまうものです。
②タープの下で使うもの(ランタン、チェア、テーブルなど)
③食器関係(調理用具、食器など)
⑥テントまわりで使うもの関係(蚊取り線香など)
②は、キャンプの2日目では出しっぱなしのことが多くなります。
長時間テントサイトを離れる際は、完全にしまわなくても、雨対策、防犯対策は怠らないようにしましょう。
⑥は、汚れているもの、外に放置しても盗まれないようなものは、無理にしまわなくてもよいでしょう。
寝る時にもテントの中やタープにしまった方がいい
キャンプをする上でポイントのひとつは、夜を安全に快適に過ごせるかだと思います。
夜の天候急変に備えて、テントの張りやペグの再確認を寝る前に行います。
同時に、テントの中、タープにしまうものをもう一度確認しましょう。
テント内で就寝時、子供のオムツを変えようと思ったら、オムツは鍵をかけた車の中にしまったままだから、取りに行かなくては、なんてとても面倒です。
いつもなら隣の部屋まで取りに行けばいいからと思うことでも、キャンプだと凄く大変なこともあります。
ここから、寝るときの注意点をチェックします。
盗難防止よりも動物や夜露対策
キャンプ場近くに住む地元の人に、「この辺りの山は熊がいるから、夜寝るときはゴミ袋はきっちりしばって、後片付けをしっかり。」と言われたことがあります。
えーっ、熊!と思いましたが、それくらいの気持ちが必要なのだと思いました。
もちろん熊に会うことはありませんでしたが、キャンプ場は安全でも、実は夜行性の動物が周りの山々に暮らしているのです。
また夜露(空気中の水蒸気が夜に温度が下がることで、水滴となり物に付着すること)ですが、昼の温度と夜の温度の差が激しい高所のキャンプ場などでは、夜露が発生します。
晴れているからといって、子供の服を外に干しておいても、夜露に濡れてしまいます。
寝る時にテントの中やタープにしまった方がいい物
夕ご飯を食べたり、お酒を飲んだりすると、朝やればいいかなと片付けが適当になってしまいます。
出来れば食器などを片付けたついでに、テーブル、チェアの汚れを取り、タープの下までテーブル、チェアは移動しておきましょう。
夜の間に雨が降ったり、虫が大量についたりしたら、朝起きて後悔します。
電子機器は絶対、テントの中か車の中にしまいましょう。
子供が大切な携帯ゲーム機を外に置き忘れ、朝起きたら夜露に濡れ、故障なんてことも。
テントの中でも、テントの内幕に結露がつき、寝袋が濡れてしまうこともあるので気を付けましょう。
テーブルやチェアは雨や虫がくることを考えて、汚れをとりタープの下へ。
気を付けて!意外と多い、ファミキャンでテントを離れるシーン
ソロキャンや、大人だけのキャンプの場合、買い出しもバッチリだし、タープの下でのんびりするのが最高です。
ただ、ファミキャンは違います。
家でのんびりしていても、子供がお茶をこぼして、じゅうたんを拭く、子供の着替え、洗濯なんてよくある話です。
キャンプ場でもゆっくり、のんびりなんて、ほんのひとときです。
じっとしていない子供とのキャンプは、テントを急に離れることもよくあると思っていた方がよさそうです。
キャンプ場内での移動
パパと上の子は散歩へ。
下の子が「急にトイレに行きたい。」、「おやつを食べていたら、チョコがこぼれてベトベトだから手を洗いたい。」、「キャンプ場内にある売店で買い物したい。」なんてことは、よくあります。
家族で観光や温泉へ
2泊3日のキャンプでは、2日目は家族で出掛けることも。
その場合、テントサイトは長時間無人になるので、防犯対策をしっかりしましょう。
テントを100均で売っているダイヤル式南京錠などを使用して、施錠する方法もあります。
急なトラブルで
子供が急に発熱、ちょっと怪我をしてしまった、おむつ持ってきたけど足りなそうで、買い出しが必要。
など、キャンプではトラブルも。
救急病院に駆け込むような状態ではないけど、近くのドラッグストアまで薬を買いに行くなど、ちょっと出掛ける可能性は多くあります。
キャンプ場ではテントサイトは、家。家を離れる時は対策を。
キャンプに行くと色んなタイプのキャンパーに会います。
ソロキャン、グルキャン、ファミキャン。
テントサイトから離れてしまい、テント周りが無人なのは、ファミキャングループが多いのではないでしょうか。
子供のお世話が第一なので、仕方がないのです。
そんなファミキャンだからこそ、キャンプ場でテントを離れる際の心得を事前にチェックしておけば、安心です。
- キャンプ場には、動物も悪い人もいるかも。自然の中でも防犯意識を高く持つ
- 「テントを急に離れるとき」のために、荷物はだしっぱなしにしないこと
- テントサイトは自分の家、キャンプ道具は生理整頓を心がけて