除光液の正しい捨て方!そのままゴミ箱や排水溝に捨ててはNG

整理していたら古い除光液が見つかってしまった!

捨てたいけれど捨て方がわからないから、仕方なく置きっぱなしにしているという人はいませんか?

そんな人はこの記事を読んで正しい除光液の捨て方をマスターしてくださいね。

・余った除光液は容器から出して捨てる。

・除光液を排水口に流すのはNG。

・除光液の再利用方法。

 

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残った除光液の2つの正しい捨て方!

除光液は強い刺激臭があり、そのまま流すのはためらわれますよね。

まずは住んでいる自治体のホームページを見たり問い合わせたりして、確認をとるのが一番「正しい」かもしれません。

でも除光液を含め化粧品の中身の処分にまで案内のある自治体は少ないかもしれません。

私の住む自治体から発行される「ごみ分別ガイドブック」にも除光液については書かれていませんでした。

ということで、比較的簡単に自宅でできる処分方法を調べてみましたので、みなさんも参考にしてくださいね。

 

除光液の正しい捨て方①新聞紙や布、コットンに染み込ませて可燃ゴミに捨てる

牛乳パックなど可燃ごみとして出せる空き容器に、新聞紙や布、コットンなどをしっかり詰め込みます。

そこに除光液を染み込ませた後、封をして可燃ごみとして出します。

使用済みの油を捨てる時に同じようにしている人があるかもしれませんね。

 

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除光液の正しい捨て方②家の外でボトルの蓋を開けて揮発させて処分する

もっと簡単な除光液の捨て方は、ベランダなどの屋外に、蓋を開けた除光液を置いて中身を蒸発させることです。

除光液は揮発性が高いので、分量にもよりますがだいたい一日程度で空になります。

残った容器は普通に分別して捨てて終わりです。

ただし絶対に室内では実施しないでくださいね!

強力な有害物質が室内に充満して、体調不良を引き起こす原因となります。

 

除光液の絶対NGな捨て方

除光液の中には、アセトンという有機化合物が含まれており、このアセトンは気化した際に、引火の危険性があります。

また、頭痛や吐き気を引き起こす危険性もあります。

このような危険性のあるアセトンが含まれているため、これから紹介する除光液の捨て方は絶対にやめてください。

①除光液を排水溝やトイレに流すのは絶対にNG!

めんどうだから、少しだけだからと、除光液を排水溝やトイレに直接流すことは、危険なので絶対にやめてください。

特にマンションの場合は、排水管を通って他の家にまで臭いが広がりかねないので、排水溝に流すことは絶対にやめてくださいね。

マンションの近隣の方々にご迷惑をおかけすることになります。

 

②燃えるゴミにそのまま捨てるのは絶対にNG

冒頭でも紹介しましたが、アセトンから発生する蒸気には、火が付く危険性があります。

消防法では引火しやすい液体として「危険物第四類」に指定されています。

除光液を新聞や布、コットンに含まずに捨てると、ゴミ捨て場、ゴミ処理場で火事になるといった危険性がありますので、燃えるゴミにそのまま除光液を捨てることはやめましょう。

 

ネイルリムーバーの成分「アセトン」とは?

ネイルリムーバーをよく使う人でも、「アセトン」という言葉にあまりなじみはありませんよね。

ここで「アセトン」という化学成分について簡単にご説明しましょう。

除光液の主成分「アセトン」とは?

アセトンは有機化合物の一種で、無色で独特の刺激臭をもちます。

除光液の蓋をあけたときの、ツンとしたあのにおいはアセトンのにおいです。

除光液の種類によって、アセトンの含有量や配合率は異なります。

例えば薬局などで販売されているジェルネイルリムーバーは、アセトン100%というものもあります。

化粧品の一部というイメージはありますが、アセトンは強い医薬品なので取り扱いには十分注意しましょう。

爪に優しい!ノンアセトンという除光液も

アセトンは、しっかりとネイルオフするという点ではとても優れた成分ですが、使い過ぎると爪にかなりのダメージを与えます。

そのため最近では「ノンアセトン」や「アセトンフリー」をうたった商品も人気が出てきています。

爪を大事にしつつ、おしゃれも上手に楽しんでいきたいですね。

 

ノンアセトンの除光液の捨て方

ノンアセトンの除光液の場合、新聞紙や布、コットンに染み込ませて捨てることをお勧めします。

ノンアセトンは、アセトンに比べ揮発性が低いため、除光液の正しい捨て方②で紹介した「ボトルの蓋を開けて揮発させて処分する」という方法はかなり時間がかかります。

 

古い除光液の活用法!捨てずに再利用。色々な使い道

きちんとした手順を踏めば、安全に除光液を処分できます。

でもたくさん除光液が余っていたら、処分するのがもったいない気にもなりませんか?

というわけで、どうにか除光液を使い切る方法はないかと調べてみました。

 

除光液は使い道がこんなに!除光液の様々な再利用方法

実は除光液は使い道がたくさんあります。

ネイルをやめたらもう用がないと思っていた人には驚きの事実が!

これからいくつかご紹介しますので、気になるものはぜひお試しくださいね。

 

ベタベタもスッキリ!シール剥がしに

シールをはがした後ベタベタした部分がなかなかきれいにならず、イライラした経験はありませんか?

そんな時に除光液を使ってください。

まずベタベタした部分に除光液をつけます。

しみこませるために少し時間をおいた後、キッチンペーパーなどでふき取るだけです。

ただし家具や床の場合は、最初に目立たないところで除光液を少量塗ってみて、変色や変質のないことを確認してから使ってくださいね。

 

靴の汚れ落としに

靴のお手入れにも除光液が大活躍です。

コットンやキッチンペーパーに除光液を数滴たらしてふき取るだけで、エナメルパンプスやスニーカーの汚れがすっきりきれいになります。

ただし靴の素材によっては傷つけてしまう可能性もあるので、目立たないところで試してからにしてくださいね。

 

除光液で書けなくなった油性マジックペンが復活!

油性マジックペンが書けなくなる原因として、インク切れインクの乾きがあります。

後者の場合なら、除光液をペンにつけると復活する場合があります。

まずペンのキャップにペン先がつかるくらい除光液を注ぎます。

次にペン先を液に浸した状態で10分程放置します。

最後にティッシュなどで液を拭き取って終わりです。

書けなくなった油性マジックペンをお持ちの方、捨てる前にぜひ一度試してみてくださいね。

 

冷蔵庫の汚れ落としに

冷蔵庫は何年にもわたって使うものですから、どうしても汚れがこびりついてきますよね。

頑固な冷蔵庫の汚れも、除光液を染み込ませたコットンでふきとってみると、あっという間に綺麗におちますよ。

ぜひ試してみてくださいね。

 

間違えて書いてしまった油性ペンが消せる

 

油性ペンを使っていてうっかりテーブルにも書いてしまった!ということはありませんか。

そんな時にも、除光液をふくませた布などでふき取れば簡単に消すことができます。

こちらも最初に目立たない部分で試すことをお忘れなく!

 

お風呂の鏡の水垢落としに

水垢で白っぽく汚れたお風呂の鏡も、除光液をふくませたコットンでひとふきするだけでピカピカになります。

石鹸や歯磨き粉がこびりついていても除光液できれいに取れるので、水回りの掃除に便利ですよね。

 

瞬間接着剤が手についたときにも

瞬間接着剤が手についた時も、除光液ではがし取ることができます。

ただ皮膚にもよくないので、手早く作業して最後に手をしっかり洗いましょう。

 

ネイルパーツの再利用に活用

自分でネイルをしている人なら、ネイルパーツの再利用にも除光液が活躍します。

使い終わってはがしたラインストーンにはマニキュアが付着していますが、除光液で溶かして落とせばまた使うことができます。

素材がガラスなら新品同様になりますよ。

 

プラスチック製品への除光液の利用は本体を溶かす可能性もあるので注意

とても便利な除光液ですが、プラスチックとは相性がよくありません。

多くの除光液に含まれるアセトンは、さまざまな物質を溶かす性質のある「揮発性有機溶剤」で、プラスチックも溶かしてしまうからです。

除光液がかかったプラスチック製品が白っぽく濁って見えるのは、プラスチックが溶けることが原因です。

いちど白っぽくなってしまうと完全にもとの状態にもどすことはできないので、プラスチック製品に除光液を使う時は変質する覚悟をしてくださいね。

 

残った除光液は上手に活用。捨てる時は廃棄法を守って

除光液にこんなたくさんの使い道があるなんて驚きませんでしたか?

お掃除関係で日常的に使っていれば案外早く使い切ることができるかもしれないので、エコな生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

それでも残ってしまったら、先に説明した正しい廃棄方法で捨てましょう。

まちがっても洗面所やトイレに直接流してしまわないでくださいね!

 

まとめ

家庭でできる除光液の捨て方として、新聞紙などに染み込ませて可燃ゴミとして捨てる方法と、屋外に置いて除光液を蒸発させる方法をご紹介しました。

アセトン中毒や引火による事故防止のため、作業をする時は換気に十分気をつけてくださいね。

そしてこの記事を読んで除光液の優秀さに驚いたみなさん、ぜひ捨てる前にお掃除などに役立ててエコな暮らしを実践してみてくださいね。

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