・マンションのどこで、テントのどのパーツを乾かすかが大事。
・テントを乾かすポイントは、空気を循環させてテントを乾燥させる。
・テント乾燥は、見逃しがちなロープなどの細かい部分の汚れ取り、乾燥が意外と大事。
苦戦は覚悟!マンションでテントを乾かす4つの方法
根気と時間が要る事は間違いない
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狭いマンションの室内、ベランダでは一つ一つ細かく、丁寧にテントを乾かす事が一番の近道ですが、残念ながら大きくテントを広げる事が出来ませんので一気に乾かす事は出来ません。
マンションでは、面倒と思わずにシートを移動させて乾かしたり、丁寧に拭いたりすることで、テントの手入れをしましょう。
①雨が降っていてもベランダに干す
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濡れたテントをカビさせないためには、出来るだけ早く広げてあげることが大切です。
カビが発生していなくても、濡れたままのテントを袋の中に入れたままにすると、生臭い匂いがテントに付いてしまいます。
雨が降っているから諦めるのではなく、雨模様でもテントをベランダに広げて干して、汚れも同時に落としましょう。
隣や管理組合から苦情が来ることもあるので要注意
マンションによっては、テントなどの大きなものは落下したら危険を伴うため、ベランダに干すことが禁止されている所もあります。
また美観を損ねるという理由から、布団などでもベランダの手すりに干すことを禁止しているマンションもあります。
トラブルを回避するため、マンションの規約をチェックし、ご近所さんに迷惑にはならないようにテントを干すようにしましょう。
テントをベランダに干す大前提は、「マンションのベランダでもテントを干してOK」なマンションだけです。
②浴室乾燥機で乾かす
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マンションの浴室には必ずと言っていいほど「浴室乾燥機」が設置されています。
土や枯葉などが付いたテントも、浴室で汚れを落とし浴室乾燥機で乾かせるので、テントの手入れにはベストな場所です。
ただ注意ポイントをしっかりと押さえて、使用しましょう。
・浴室乾燥機の「乾燥」機能で乾かす場合、生地が傷む原因になるため、なるべく一か所に熱があたらないように注意する。
・長時間の使用は生地がシワシワになる原因になるため、短時間で撤収する。
③サーキュレーターや扇風機をとにかく回す
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テントを乾かす1番の方法は、濡れた部分に熱を当てることではなく、テントの濡れた部分を密着させず、空気を循環させることです。
リビングなどの室内では、なるべくテントを広げ(出来れば床面に密着させないようにイスなどを下に置くとよい)、テントに空気を送ってあげるのがよいでしょう。
扇風機や直線的に風を送ることが出来るサーキュレーターを使用し、空気の流れを作りましょう。
・サーキュレーターや扇風機を使って風の流れを作る。
④布団乾燥機で乾かす
自宅にある布団乾燥機は、「熱」で乾燥させたり、ダニの発生を予防するイメージが強いですが、テントを乾かす場合は、熱ではなく送風機能を使いましょう。
熱風をあてることでより早く乾きますが、テントの場合、生地が傷む心配もあるので、送風で乾かすのがよいでしょう。
生乾きのテントも、送風で十分乾きます。
パーツ別、マンションでのテントの手入れの仕方
テントは平面の生地を組み立て、立体に仕上がるようにパーツが組み合わされて出来ています。
テントを設営することで、「立体」になりますが、マンションで乾かす場合は、「平面」で乾かさなければなりません。
平面で乾かす場合、どうしても生地は重なってしまうため、出来るだけ重なった部分の乾き残しを避けたいです。
ここでは、上記で紹介した「テントの乾かし方」が、テントのどのパーツを乾燥させるのに適しているかを詳しく紹介していきます。
※前提として、キャンプ場から濡れて汚れたテントを持ち帰る時に、各パーツ毎に分けてビニール袋などに入れて持ち帰るのがよいでしょう。
グランドシートの手入れの仕方
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グランドシートの濡れ方と汚れ方
グランドシートの濡れ方は、雨の程度にもよりますが基本的には全体的に濡れていることが多いでしょう。
汚れ方は、地面に設置しているものなので、全面的に泥がたくさん付いていることがほとんどです。
グランドシートの乾かし方
グランドシートの場合、濡れ方も汚れ方もひどいことが多いので、裏面の泥汚れをきれいにすることが最初に行うことです。
泥汚れは、水で洗い流したい所ですが、出来なければ、雑巾などで汚れを拭くだけでもきれいになります。
泥汚れを落としたのちに、グランドシートは雨が降っていてもベランダに干しましょう。
大きいグランドシートでも、畳んだり、裏返したりして工夫して風を通しましょう。
インナーテントの手入れの仕方
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インナーテントの濡れ方と汚れ方
インナーテントは、濡れ方も汚れ方もひどくはありません。
汚れを落とすというよりかは、出来るだけ他のシートの汚れを付けないように注意して、湿気を取るのがよいでしょう。
インナーテントの乾かし方
全体的に濡れている場合、インナーテントにサーキュレーターや扇風機をとにかく回して風を送って乾かしましょう。
インナーテントだけだと軽量なので、どこかに掛けたり、フワッと広げて短時間で乾かせます。
全体的に濡れていない場合は、布団乾燥機でインナーシート内部に風を送るだけもOKです。
内部の湿気を取るだけでもカビ予防になります。
フライシートの手入れの仕方
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フライシートの濡れ方と汚れ方
濡れたテントの最大のポイントは、「フライシート」をどう乾かすかです。
雨キャンプ後のフライシートは、びしょびしょに濡れ、泥汚れ、枯葉などが付いたままでひどく汚れている事が多いです。
手間を少なくするポイントは、テント撤収時、地面に付けないように注意して畳み、泥汚れを最小限にする事です。
フライシートの乾かし方
まずは、ビニール袋から出して汚れを取り、軽くでもよいので水気を取る作業が必要です。
泥汚れや水気の状況にもよりますが、家中汚れてしまわないように、雨が降っていてもベランダに干しましょう。
大きいフライシートの場合は浴室乾燥機を使用すべきです。
「乾燥」機能で浴室内を高温に保つだけでも、速乾性のあるテントはどんどん乾いていきます。
2ルームテントなど生地が大きい物は、ある程度乾いた時点でなるべく広い所で最終的に広げて乾かすほうが、シワシワにならないでしょう。
きれいに乾いてもシワシワの2ルームテントは、後で広げた時に残念です。
・基本は、ベランダで広げて乾かす・がベスト。
・濡れ方、汚れ方がひどい場合、浴室で汚れ取り&乾燥させ、
・その後リビングで広げて乾かすのもアリ。
マンションで効率よくテントを乾かす2つのポイント
マンションで効率よくテントを乾かすポイントは乾かす場所と、各パーツ毎の乾かし方です。
最終的に各パーツが同じくらいの時間に乾くことが出来れば、テントを畳んで収納するまでズムーズにいきます。
インナーテントはもう畳んで収納OKなのに、フライシートがまだ濡れて汚れていたら、テントを収納出来ません。
出来れば、濡れ方や汚れ方がひどいフライシートを優先的にきれいに乾かすのがよいでしょう。
ポイント①ベランダ、浴室に大物を
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まずは濡れ方、汚れ方のひどいグランドシート、フライシートを広げたいところです。
特に土や泥で汚れていたら、室内で広げるのは厳禁です。
ポロポロと落ちた泥が乾き、時間が経ったら室内が砂まみれなんてことにならないように、汚れものは必ずベランダか浴室で広げましょう。
ポイントは、ガイロープ、設営ベルト、スカートなどのピンポイントで汚れ、濡れている箇所を特定し、きれいに乾かすことです。
意外とこの3点の汚れがひどく、乾きづらいもの。
ロープなど縛ってあったらほどいて乾かす、設営ベルトの汚れがひどかったらきれいに泥汚れを拭き取るなどすれば、全体的に効率よく乾かせます。
・シートが乾いてもロープが濡れていたら、カビ発生の原因に。
ポイント②部屋を使った乾燥は軽い物を
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部屋の中で乾燥するものは、汚れがひどくないインナーシートがよいでしょう。
濡れている箇所も少ない、泥汚れも少ない、軽量といった面で室内でも短時間で乾かせます。
ベランダでフライシートなどを乾かすのと同時進行で、室内でインナーシートを乾かせば短時間で全てのテントパーツが乾きます。
室内で乾かす場合、子供がいたずらして、もしくは家具に引っ掛かって生地が破損することが心配です。
乾いたら即撤収する気持ちで、短時間で乾かしてしまいましょう。
・ただ室内で乾燥させる場合、生地の破損に注意する。
マンションでのテントの手入れには準備が必要
テントを乾かす場合、準備をするとしないでは大きく作業時間が変わってきます。
特に時間と場所が限られているマンションの場合、準備を適切にすることでその後の片付けや、作業の労力にも影響するため、面倒と思わず準備することが大切です。
テントを干す前に水気は雑巾でふき取っておく
テントは防水、撥水機能が優れており、乾いた雑巾で表面の水気をふき取るだけでも、乾燥時間を短縮出来ます。
また少しでも水気を取ることで、テントの重さも変わって来るので、持ち運ぶ労力、テントを干す場所の対荷重なども考え水気をふき取る準備がとても有効です。
テントをビニール袋に入れっぱなしは絶対NG
カビが発生する条件は、「栄養」、「水分」、「温度」、「酸素」です。
特に温度が25℃~28℃、湿度が60%以上でホコリや汚れがあれば、カビが繁殖します。
夏の雨キャンプ後、ビニール袋に入れたテントは、カビが発生する条件にぴったり一致します。
キャンプ後、家に帰ってきたらゆっくり休みたいですが、テントのためには、ビニール袋に入れっぱなしは絶対NGです。
・キャンプ後テントをビニール袋に入れっぱなしは絶対NG!
テントにカビが生えるのは夏場2~3日、冬場は2~3週間ビニール袋や収納袋に入れっぱなしの時
上記でカビの発生条件を記しましたが、条件が合えば2~3日でテントにカビが発生することもあります。
高温多湿でない場合、2~3週間程度はカビが発生しませんが、カビが発生しなくても、生臭い匂いがテントに移ってしまう事も。
土日にキャンプをして、次の土日でテントの手入れをしようと思っていても、ビニール袋や収納袋に濡れたままのテントを入れっぱなしにするのはやめましょう。
・高温多湿でなくても、生臭い匂いがテントにうつる。
マンションでも諦めない、最速で最適なテントの手入れ方法
マンション暮らしでも、キャンプギアの手入れは必須です。
特に雨キャンプ後のテントの汚れ取り、乾燥は、テントを長持ちさせるため、カビさせないためには最低限必要な作業。
ここでは、マンションで効率よく短時間でテントをお手入れする方法を紹介しました。
- マンションでは、ベランダ、浴槽、リビングをフル活用し、テントをパーツ毎に乾かす。
- 空気を循環させることが、テントを乾かすポイント。
- 濡れて汚れたテントを入れたビニール袋は、2~3日でカビが繁殖することも。
- テントはビニール袋に入れっぱなしは、絶対NG。