子供の夜のおむつを外したい。昼のおむつは外せたけど、なかなか夜のおむつを外せなくて困っているという親はかなりいます。
特に、ズルズルと夜のおむつ外しを後ろだおししている親御さんはかなりいます。おむつを履かせていると、やっぱり親や大人は楽ですよね!トイレに連れて行く手間もなくなりますし、おねしょの処理も要りません。
それは、子供にとっても同じで、どんどんおむつが楽だということに気づいていきます。いつまでも、その楽をし続けると、おむつを外すのがどんどん難しくなっていきます。
ただし子供の夜のおむつ外しに焦りは禁物ですし、それぞれの子供の様子を見ながらですが、1歳になってからの夏頃からおむつを外すことを考えておむつを外し始めると、夜のおむつも早めに外れるようになっていきます。
夜のおむつを外したいというあなたのために、幼稚園教諭が夜のおむつ外しのコツを教えます。
大人も子供も、外せるように頑張りましょう!
夜のおむつが外れるのは平均4歳
昼間のおむつは2、3歳が平均ですが、夜のおむつが外れるのは、昼に比べ、2歳前後から5歳前後までと個人差がすごくありますが、平均4歳頃になります。
保育園では1歳児からおむつを外し始め、毎日トイレトレーニングを保育士が行うため、2歳児では完全にパンツになっていることが多いですが、家庭ではなかなか夜のおむつ外しのトレーニングを行う事が難しく、4、5歳になってしまう方も多くいます。
夜のおむつはいつまで外れればいいの?
子供の夜のおむつ離れには、年齢はあまり関係はなく、年齢よりも子供の身体の発達が重要です。
子供の身体の発達は個人差が大きく、早くにおねしょがなくなる子もいれば、なかなかなくならない子もいます。
他の子は夜のおむつ離れができているからといって焦らず、子供のスピードに合わせておむつを外していきましょう。
昼のおむつは外れたのに夜外れないのは何故?
夜のおむつが外せない理由の一つに、夜の時間が長く、子供のおしっこの間隔が追いついてこないということがあります。
排泄をする間隔は、年齢を重ねるごとに長くなっていきます。また、少しの時間であれば我慢できるようにもなっていきます。
定期的に時間を決めてトイレに行くように促し、おむつではなくトイレで排泄をすることでいつでも排泄できなくなり、体のリズムも出来ていき、間隔も長くなっていきます。
ですが、夜は寝ているため、昼間にトイレに行っている間隔でトイレに行くことができず、失敗してしまいます。
また、夜は睡眠によって、脳や体の機能も休憩します。ですから、尿意を感じることが難しいのです。
そして、本人の熟睡度合いも関係してきます。大人でも、眠りについたら少々のことでは起きない人もいれば、少しの物音でも目が覚めてしまう人もいます。
この事は子供も同じです。寝ていても尿意に気付きやすい子もいれば、寝てしまったらおねしょをしていても眠り続けている子もいます。
眠りと脳や意識的な部分との度合いで、すぐに夜も外れる子供といれば、そうでない子供もいます。昼間のおむつは外れたのに、夜のおむつがなかなかはずれないというのは、昼間と夜間では体の働き方が違うため、夜の方が難しいことがあります。
昼間のおむつは外れたのに夜のおむつが外れないもう一つの大きな理由は、親の意識です。
大人も、夜中に子供のトイレで起こされたり、おねしょの処理をしたりするは大変です。そのため、用心が強くなりおむつを外せないでいる方も多くいると思います。
ですが、おねしょをしてしまうことを子供に経験させることも大切です。そしておねしょをしても怒らないことも大切です。
子供は一度や二度での失敗ではないですよね、、、やっぱりおむつをさせておくべきかもと毎日悩むこともあると思いますが、おむつが濡れない日が数日あれば、おねしょを覚悟でおむつをしない勇気も必要です。
保育園ではお昼寝の時にどうしてる?
昼寝の時は、1歳児は大抵がおむつです。月齢や成長などを参考にしたり、日中のトイレ間隔を把握したり、昼寝の時におむつが濡れていないことが多くなってきたりするなど、一人一人の様子を見ながら、お昼寝の時間もパンツにしていきます。
2歳児はほとんどパンツでお昼寝をしますが、昼間トイレの間隔が短い子は、寝ているときにおむつが必要なことが多く見られます。3歳では完全にパンツになります。
保育園では、おやつの前、散歩の前、設定遊びの前、お昼ご飯の前、寝る前など30分~1時間間隔でトイレに行きます。
その時に出なかった子供には、その後様子を見ながら声をかけてトイレに行き、お漏らしをしなくて済むように、尿意の間隔を覚えられるように、トイレで排泄を済ますことができるようにしていきます。
夜のトイレトレーニングって出来るの?
夜だけを取り上げてトイレトレーニングというと、夜は寝るのが基本ですから、トレーニングを行うのはなかなか難しいです。
あえてトレーニングと言うなれば、失敗すること、つまり何回かおねしょを経験させることです。昼間のトレーニングの状態やパンツで過ごす経験、夜に失敗する経験などの全てが夜のトレーニングとなります。
お漏らしをしたり、失敗を感じたりしながら、学んでいくこともあります。夜に気を付けることは、夜寝る間際に必ずトイレを済ませることと、朝起きたらすぐにトイレに行くことで、体がそのリズムになっていきます。
大人の昼間の生活でも、仕事などによってトイレに行ける時間がないと、しぜんとトイレに行く回数もその仕事に合わせたタイミングになったり、家にいると仕事の時のトイレ間隔と違ったりすることがあると思います。そのように、体が状況に合わせて間隔を少しずつ把握していきます。
ですから、寝る時間や起きる時間、寝る前と寝起きのトイレに行く時間を毎日きっちりと整えていくことも大切です。
夜のおむつを外すタイミング
色んな本やサイトで、『夜のおむつを外すタイミングは、その子供それぞれです。』なんていうのを見て、結局いつやればいいんだ?!!!と思っている方、多いでしょう。
おむつに限った話ではありませんが、子供のことに関しては、成長が個人差がありますから、こう言う以外他ありません。
ただ、このサイトではあえて言わせてもらいます。
夜のおむつを外すタイミングとは、親が子供のおむつを外したい、そして子供もおむつを外したいと思った時が、その時です。
昼間のおむつもそうですが、子供をその都度トイレにつれていくのが大変なため、おむつをつけているという方もたくさんおられます。
子供も同じです。わざわざトイレにいかなくても、したいときにいつでもおむつに排泄をすることができ、面倒がありません。我慢をしたり、遊びを中断したりすることもなくなり、おむつをしている方が子供も楽なのです。
しかし、3歳、4歳になってくると、その楽さが子供自身でも自覚できるようになってくるため、分かって自分から「おむつがいい」「おむつじゃないと嫌だ」などと言ったりする子供もいます。5歳になると、親が知らないうちに兄弟のおむつを自分ではいてしまっているという子供もいたりします。
そのように子供自身が分かってしまうと、おむつを外すのがどんどん難しくなっていきます。
そして、恐いのが、子供の体の成長です。おむつを5歳まではいていると、トイレに行かず、いつでもどこでも排泄ができるので、尿意などを我慢することがありません。
そうなると、体の中で尿意を我慢する機能や筋肉が低下し、我慢すること自体ができなくなってしまいます。膀胱が尿をためることができなくなってしまうのです。
個人差や成長の仕方によって様々ですので、子供の様子を見てということになりますが、決めては親子のやる気です。
そしてそのやる気を平均的な年齢でおむつを外す目処を持っておくこと、失敗を覚悟で思い切って外すことです。体がおむつに慣れてしまう前に取り組むことが大切です。
効果的な夜のおむつ離れ・おねしょ対策
夜のおむつ離れには、おねしょ対策が欠かせません。
おねしょがなくなるとおむつを付ける必要がなくなり、おむつ離れをすることができます。
寝る前に必ずトイレに行く
おねしょをなくすには、夜寝る前に必ずトイレに行かせるようにしましょう。
最初はトイレが出なくてもいいので、とりあえず寝る前にはトイレに行くという習慣を付けるようにします。
寝る前にトイレが出るようになれば、それだけでおねしょがなくなることもありますよ。
寝る前の水分摂取は控えめに
夜眠る前にたくさんの水分を取ってしまうと、その水分が原因で寝ている間におねしょをしてしまいます。
目安として夜の18時以降はコップ1杯までです。
また夕食でシチュー、カレー、みそ汁、冬ならば鍋といった汁物系も抑えめにするようにしましょう。
加えて夕食ではしょっぱいものや水を欲しがるようなものも控えるようにしましょう。
具体的にはお寿司や焼き肉などが挙げられます。
適切な睡眠時間をとらせる
適切な睡眠時間を取ることで、子供の睡眠リズムが整い、おねしょをしにくい体になります。
眠りの質が悪いと、おねしょだけでなく子供の成長にも悪い影響を与えてしまうので、子供には早寝早起きの習慣を付けさせましょう。
おねしょシーツを敷く
シーツの下におねしょシートを敷いておけば、もしもおねしょをしてしまっても布団まで染み込むのを防ぐことができます。
布団につかないというだけでもママの手間もなくなりますし、心に余裕もできますね。
トレーニングパンツをはかせる
トレーニングパンツとは、おむつから普通のパンツに移行する前の練習用のパンツです。
吸水性がおむつに比べて少なく、濡れると分かりやすいので、トイレをしてしまうと不快感ですぐに気が付きます。
布おむつをはかせる
布おむつも紙おむつに比べて濡れると分かりやすいので、不快感で気が付きやすいです。
おねしょをしたら洗えばまた使えるので、費用もあまりかかりませんよ。
おすすめの夜専用おむつは?
夜は寝返りなどで普通のおむつでは漏れてしまうことも多く、おむつ離れをしていない間はおむつをしていても漏れてしまうことがあります。
夜は昼のおむつとは別に、夜用おむつを使用することをおすすめします。
オヤスミマン
オヤスミマンには男の子用のデザインのおむつと、女の子用のデザインのおむつがあります。
可愛いデザインの入ったおむつであれば、子供もきっと喜んでくれますよ。
もちろんデザインだけでなく、吸水力もペットボトル1本分もあるので、漏れる心配がありません。
漏れも防いでくれるので、夜のおむつにピッタリです。
マミーポコパンツ
大容量のパンツタイプで、コスパが非常によく、最長12時間分に対応しています。
「さらさらエア通気シート」があり、おむつかぶれがしにくくなっているので、子供の肌にも優しいです。
夜用というわけではありませんが、パンツタイプなので漏れにくく、吸収力も抜群なので夜のおむつに向いています。
グーン おやすみ用
グーンのおやすみ用はいつものパンツに使用できるパッドタイプなので、おむつを嫌がる子供でもつけやすくなっています。
毎回おねしょをするわけではないけど、まだ心配という子供にはおすすめです。
2回分の吸収力があるので、しっかりと吸収してくれます。
パンパース 夜用パンツ
昼用のおむつと変わらず薄いのに、ぴったりと密着するので寝返りをうっても漏れにくく、安心です。
おねしょをしても通気性ばっちりなのでさらさらでおむつかぶれしにくく、夜の間も安心です。
夜中に起こしてトイレに連れて行くのはNG!!
成長ホルモンは、寝ている間に出ることがわかっています。しかしそれは、しっかりと眠りについていないといけません。
その為、9時には眠りにつき、そこから午前2時の間眠っていることがが重要となります。
成長のために、しっかりとした睡眠をとることが大切です。夜中に子供を起こすことで、熟睡できなかったり、再び寝付くことができなかったりするなど、睡眠の妨げとなります。
ですから、お漏らしの後処理は大変だと思いますが、おねしょパッドを敷くなどして、すぐに処理ができ、子供が熟睡できるようにすることが大切です。
夜中に起こしてトイレにいかせることで、お漏らしを防ぐことはできるかもしれませんが、寝ている子供を起こしてお漏らしを防いでも、子供の体は伴わず、大きくなっても夜中にトイレに起きなくならなくてはならなくなります。
子供自身が我慢したり、トイレに起きたりできるようになるためには、子供自身が経験し、体が覚えていくことが大切です。