皇室御用達と名高い大峽製鞄(オオバランドセル)。
上質な革、シンプルなデザイン、丈夫な作りで毎年高い人気を誇っています。
オオバランドセルをお子さんに買おうかなと思っている方は、得てして土屋鞄、池田屋といった工房系のランドセルと比較して迷っているケースが多いです。
実際、息子のランドセル選びで迷った私が、オオバランドセル購入に至るまでに、調べたり、オオバランドセルの店員さんに聞いた事の中で、オオバランドセルと他のランドセルメーカーとの違いで気になる点をまとめました。
ランドセル選びで悩んでいる方、是非参考にしてください
オオバランドセルの特徴
オオバランドセルの他のメーカとの違いで気になる点というと、この3つが挙げられます。(革も他のメーカーさんと違いますが、質の高さは、他のメーカーさんも高いということで外しています)
- 背かんが動かない
- 背中とランドセルの間が空いている
- コンパクトな作り
この内、1.と2.については、後述のこどもビームスや三越伊勢丹とのコラボのところで触れますので、3.の『コンパクトな作り』について、ここでは触れます。
そもそも、この『コンパクトな作り』というものが、特徴になっていることの要因に、昨今のA4フラットファイル対応というものがあります。
A4フラットファイルは、教科書やノートはもちろんのこと、A4クリアファイルよりも一回り大きめなサイズです。
A4フラットファイルに対応するためには、どうしてもランドセル自体を従来のランドセルに比べ、一回り大きめにする必要があります。
A4フラットファイルに対応させるために、ひと回りランドセルを大きくさせるとどうなるか。
当然の事ながら、少し重くなるのは言うまでもないのですが、加えて、ランドセルの中で、教科書やノートがゴトゴトと動くという事が起きてしまいます。
このランドセルの中の物が動きやすくなってしまうということが、子供にどんな影響をおよぼすか。
特にランドセルを背負ったまま走る時に、影響が出るのですが、ランドセルの中の物が左右上下にゴトゴトと動くと、ランドセル自体も左右上下に揺れ動きます。
このランドセルの揺れが肩ベルトを通じて子供の身体に伝わり、どうしても身体の重心が振られながら、ランドセルを背負うことになります。
オオバランドセルはこの身体の重心が振れるのを防ぐために、コンパクトな作りにしています。
とは言うものの、A4フラットファイルが入らない、というのも困ってしまいます。
そこで、オオバランドセルは、「トラピーズ」という台形型にランドセルをすることで、A4フラットファイルに対応しつつも、コンパクトな作りを実現しています。
オオバランドセルの口コミ
大峽製鞄(オオバランドセル)の口コミをTwitter、ブログ、それからYahoo知恵袋にかかれているものを集めてみました。
オオバランドセルの口コミは以下のようものが多いです。
- 卒業まで型くずれしないほど丈夫
- 配色がオシャレ
- 売り切れまでが早い
といったところで、マイナスな口コミは見当たりません。
ただランドセルそのものではないのですが、気になる口コミとして、サイトが遅いということ。
理由はよく分かりませんが、読み込むまでにかなりの時間がかかります。
混雑しているからサイトの読み込みが遅いということではなく、どうやら元々遅いようです。
ランドセルが買えるのか、買えないのかという瀬戸際の時には、かなりヤキモキします。
オオバランドセルのコラボランドセル
オオバランドセルは、オリジナル商品だけでなく、幾つかの企業とのコラボ商品を出しています。
- cokitica(コキチカ)
- こどもビームス
- 三越伊勢丹
この中でも特にcokitica(コキチカ)とのコラボ商品は、伊勢丹のサイトで販売されるのですが、毎年大変な人気で、発売初日にすぐに完売してしまいます。
実際にモノを見て決めようという間もなく売り切れてしまうので、困ったものです。
ここからは、実際にモノが見れて買うことが出来るオオバランドセルのコラボ商品を紹介します。
ただどちらも人気は高く、色によっては発売初日に売り切れることがありますので注意が必要です。
オオバランドセルとビームス
ビームスのキッズラインナップに『こどもビームス』というものがあります。
こどもビームスとオオバランドセルとのコラボは2013年からスタートしています。
2015年までは、発売から2ヶ月ほどは売っていたものの、2016年以降人気に火が付き、人気色であるグリーンやグレーは即日完売となっています。
ちなみに、こどもビームス×オオバランドセルは、ブラック/レッド/ネイビー/グレー/ブラウン/グリーン/チェリーの7色展開しています。
このうち、グリーン、グレー、ブラウン、ネイビー、チェリーといった順で売り切れていき、最後にブラック、レッドという感じです。
ビームスの店員さんに聞いたのですが、これは、元々グリーンやグレー、ブラウンといった色は作っている数が少ないという事、男女どっちでもいける色でもあるという事から売り切れるのが早いそうです。
また最後がブラック、レッドという順番なのも、ブラックは女子でも買う子がいるからだそうで、逆にレッドを買う男子はいないそうです。
なおこどもビームスとオオバランドセルのコラボ商品は、こどもビームスのサイト、代官山店、神戸店の店頭で販売しています。サイト販売は即日完売することが多いですが、店頭では2週間ほど売っています。
オオバランドセルと三越伊勢丹
三越伊勢丹が大峽製鞄に、こんな感じで作ってくださいという依頼をして作っているという感じです。ですから、オオバオリジナルと三越伊勢丹とのコラボでは異なる点が幾つかあります。詳しくは後述にて。
なお、三越伊勢丹とのコラボ商品は、全国の三越伊勢丹の店頭や三越伊勢丹のオンラインショップで買うことが出来ます。
ただ店頭とオンラインショップとでは売っているものが若干違います。店頭のほうが、どういうわけかバリエーションがあり、わりと一般的というか、標準的なモデルが店頭には並んでいます。
オオバランドセルのオリジナルとの違い
先ほどの三越伊勢丹のところでも触れましたが、コラボ商品はオリジナルとは異なる点が幾つかあります。代表的なところを表にまとめました。
オリジナル | ビームス | 三越伊勢丹 | |
背かん | 動かない | 動く | 動く |
背中にくっつくか | つかない | つかない | くっつく |
トラピーズ | ○ | ○ | なし |
なお重さや革の質というものは、オリジナルでもコラボでも変わりません。また、三越伊勢丹はトラピーズの形ではなく、普通の形ですが、A4フラットファイルに対応しています。その分、全体的に少し大きめになってます。
背かんが動いたり、肩ベルトの立ち上がっていたりしているので、単純にコラボ商品の方が良いんじゃない?と考えてしまいがちなのですが、実はそんな単純なものではありません。
大峽製鞄オリジナルの背かんが動かない理由
三越伊勢丹やこどもビームスとのコラボ商品だけでなく、多くのランドセルメーカーのランドセルは今や背かんが動くようになっています。
では何故、大峽製鞄オリジナルの背かんは動かないのか。
大峽製鞄に問合せをしたところ、これは、背負って歩いている時に、『ランドセルそのものがグラグラと動いてしまうのを防ぐため』だそうです。
前述の【オオバランドセルの特徴】の「コンパクトな作り」では、ランドセルの中が動くことはNGという事を触れました。
ランドセルの中が動くことで重心がふらつくのと同じく、ランドセルそのものがグラつけば、当然身体はグラつき、肩への負担は大きくなります。
オオバランドセルの肩ベルト
三越伊勢丹とのコラボランドセルの肩ベルト
ちなみに、この「背かんが動く」という仕組み、背負うバッグの中でランドセルだけにしか無いそうです。背かんが動くリュックサックって見たこと無いですよね。
ただ、背負いやすいという点では、背かんが動く方に軍配が上がるようです。
大峽製鞄オリジナルのランドセルが背中から離れてる理由
ランドセルの選び方の一つに、ランドセルが背中にピタッとくっついているかどうかを気になるところでしょう。
確かに背中がピタッとくっついていると安定します。多くのランドセルメーカーが、背中にピタッとくっついていることをアピール材料にしています。
では、どうやってランドセルを背中にくっつけているか。
一つのやり方として、肩ベルトを立ち上がらせることで、背中にピタッとくっつけています。
三越伊勢丹とオオバランドセルのコラボ商品の場合、肩ベルトは立ち上がっています。一方で大峽製鞄オリジナルランドセルは、立ち上がってはいません。
左が大峽オリジナル、右が三越伊勢丹とのコラボ。明らかにコラボは立ち上がっています。
三越伊勢丹のランドセルの拡大
では実際に背負った時、どんな感じになるか。
まずは、肩ベルトが立ち上がっている三越伊勢丹とのコラボ。
背中にピタッとランドセルが付いています。
次に、肩ベルトが立ち上がっていない大峽製鞄オリジナル。
背中からランドセルが若干離れていることが分かるでしょうか。
では、長年ランドセルを作り続けている大峽製鞄は何故背中から離れているランドセルを作っているのか。
その理由は、大峽製鞄は、長年の医学的に観点からも含めた研究の結果、背中ではなく腰でランドセルを支える方が、負担が少ないと考えているからだそうです。
さらにただ単に腰に当てているだけでなく、ある程度は背中にもランドセルをフィットさせて力を分散させるように、ランドセルの背中部分に凹凸をつけています。
また肩ベルトの角度を調整させる事で、肩周りをフィットさせてランドセルにかかる重さを分散させています。
以上のことから、オオバランドセルは背中から離れていても、身体に負担がないと考え、ランドセルを作っています。
では、何故逆にコラボ商品は違うのか。
それは単純に相手の企業からのオファーに応じているという話だけだそうです。
ちなみに素材であったり、丈夫感といったものは、コラボ商品であってもオリジナルであっても同じ大峽製鞄の職人さんが作っていますので、同じです。
オオバランドセルの売り切れの時期
オフィシャルサイトでは、おおよそ発売から2,3週間で売り切れます。店頭でも大体同じです。人気の色から売り切れていき、早いものであれば、発売初日〜1週間で売り切れてしまいます。
まとめ
大峽製鞄のランドセルの特徴やコラボ商品についてまとめて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
あなたがお子さんに良いランドセルを使ってもらいたい、買ってあげたいと思うのであれば、伝統ある大峽製鞄のランドセルはおすすめですよ。