・サーキュレーターの風の流れで、空気を拡散することで結露を防ぐ。
・テントの結露の原因を知って、結露を軽減する!
・サーキュレーター以外でもちょっとした工夫で、結露は軽減出来る。
テントだけじゃなくて家の結露防止方法でもよくサーキュレーターって紹介されるしね。
キャンプ前の豆知識として、結露について知ることで、次のキャンプをより快適に過ごしましょう。
テントが結露する原因
テント泊をした場合、必ずと言っていいほど朝起きたら結露は発生しています。
夏キャンプでも結露は発生しますが、気温が低い冬キャンプでは朝起きたら、テント幕内が結露でびっしょりなんてことも。
その結露が発生する仕組みを、ここでチェックしていきます。
①外とテント内の温度差
テントの幕内に結露が発生するのは、低い外気温によって幕内自体の熱が奪われ、表面温度が室内空気の露点温度を下回るためです。
この時、空気中の水蒸気が凝縮して、結露となって幕内に付きます。
朝方に結露が発生しやすいのは、朝方に気温が下がることでテント内外の温度差が大きくなり、幕内自体の熱が奪われるからです。
※露点温度とは、気体を冷却していく時結露が起こる温度。
②テントの中は湿度が高い
テントを閉め切って就寝した場合、朝方はとても湿度が高い状態です。
気密性の高いテントでは、人が発する呼吸や熱で空気中の水蒸気量は増え、外に放出されず、テント内の湿度はどんどん高くなってしまいます。
起床時のテント内が湿気ているのは、このためです。
この空気中の水蒸気が、結露が発生する原因になります。
テントの結露はサーキュレーターで防げる
結露を防ぐポイントは、「換気」、「除湿」、「温まった空気の循環」です。
ここではサーキュレーターを使った、結露を防ぐポイントを紹介していきます。
理由①:テントの外と内の温度差を小さく出来る
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結露は、簡単に言えばテント内外の温度差を無くすことで防げます。
テント内の局所的に温まった空気を拡散することが出来れば、結露は軽減出来ると言う事です。
サーキュレーターは直線的な風を発生させるので、空気をより遠くまで流し室内の温度を循環させ、結露を防ぐ役割を担います。
理由②:ストーブなどの暖気をテント内へ拡散
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サーキュレーターは、扇風機と違い直線的な空気の流れを作り出し、より遠くまで風が循環します。
この性能を利用し、サーキュレーターをストーブ付近に設置し水平方向へ風を流せば、ストーブから離れたテント内にも暖気が拡散され、テント内の空気は均一に温まります。
ストーブ付近の温度が高い空気が拡散される事で、テント内外の温度差は小さくなり、テント幕内の結露は発生しにくくなります。
理由③:天井付近にたまった熱気をテント内へ拡散
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温かい空気は、上昇する習性がある為、天井付近に熱気はたまります。
サーキュレーターを天井付近に設置し、上から下へ空気を流します。
空気の流れが出来る事で、テント内で「温まった空気の循環」が出来、結露の発生は軽減します。
テントの天井付近にサーキュレーターをどうやって吊るすのか?と思った方もいるでしょう。
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理由④:外の空気をテント内に拡散
結露の発生する仕組みは、外気温との温度差なので、テント内を外気温と同じ温度に近づける事で、結露は防げます。
内気温を外気温に合わせる一番簡単な方法は、「換気」です。
換気をする時、サーキュレーターを外からの風が入る入口付近に設置します。
テント内に向け空気を流す事で、より素早く短時間で換気が出来ます。
サーキュレーターを入口付近に設置すれば、効率よく換気が可能。
テントの中のサーキュレーターの効果的な置き方
最近のサーキュレーターは、コンパクトで値段も安く、風量調節可能の他に、ライトが付いたものや、どこにでも設置出来るように様々な機能が付加されています。
「卓上」、「吊り下げ用フック」、「簡単に挟んで設置出来るクリップ」などが付いている物が特に、アウトドアにおすすめです。
ここでは、サーキュレーターの効果的な使用方法を、キャンプをする季節、天候などと一緒に紹介します。
①ベンチレーションの近くに置く
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おすすめ季節や天候
・雨天以外、強風以外の天候時がおすすめ。
効果的な方法
・天井から「吊り下げ用フック」で、ベンチレーションの近くにサーキュレーターを設置し、上から下への空気の流れを作る。
ベンチレーションから入った風を、サーキュレーターを使用し素早くテント内に送り込むことで、狭いベンチレーションからでも効率よく換気が出来ます。
雨天時や強風時にベンチレーションを常時開けておくと、テント内が雨で濡れてしまったり、テントが風で煽られる原因になるので、避けた方がよいでしょう。
吊り下げ用フックで設置し、ベンチレーションからの換気を効率よく行う。
②ストーブの近くに置く
おすすめ季節や天候
・冬場のキャンプで、おすすめ。
効果的な方法
・ストーブ近くのテーブルの上に「卓上」で、もしくはポールに「クリップ」を挟み、サーキュレーターを設置し、水平方向の空気の流れを作る。
冬キャンの場合、ストーブ近くはとても温かいのに、離れた場所はテント内でも寒さを感じます。
サーキュレーターの直線的な強い風で、ストーブから離れた場所でも温かい空気を届けることで、テント内が均一に温まります。
卓上やクリップで設置すれば、ストーブ近くの暖気をストーブから離れた場所へ届ける。
③天井に向けて置く
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おすすめ季節や天候
・雨天、強風の天候時、おすすめ。
効果的な方法
・テントの床面に直接か、テーブルの上にサーキュレーターを設置し、下から上への空気
が循環する流れを作る。
循環する流れが出来上がれば、特にテント幕内付近のジメジメした空気が改善されます。
雨天時や強風時に換気が思うように出来ない場合、テント内の空気を循環させるのに有効です。
床面やテーブルの上に設置し、空気の流れを作る。
サーキュレーター以外でテントの結露を防ぐ方法
朝起きた時にテント幕内が結露で濡れていても、「しょうがないな。」と諦めていませんか。
結露はゼロにすることは出来ませんが、軽減することは意外と簡単です。
ここでは、ちょっとした工夫で結露を軽減する方法を紹介していきます。
①ベンチレーションを開けて換気
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季節にもよりますが、ベンチレーションを閉めきっていませんか。
ベンチレーションを開けておけば、外からの空気がテント内に自然に入って来るので、内部の湿度が上がりづらくなります。
冬キャンプの気温が低い時以外は、ベンチレーションを開けておくことで、虫の侵入を気にすることなく換気が出来るので、おすすめです。
②インナーテントとフライシートの間に隙間を作る
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テント幕内の結露は、外気と内気の温度差で生じるので、シート間に隙間を多く作る事で温度差が小さくなります。
インナーテントとフライシートからなるダブルウォール構造のテントでは、隙間は自然に作られます。
結露をより防ぎたい場合は、ダブルウォールテントがおすすめです。
最近では、テントやシェルターの中に小さめのテントをINする「カンガルースタイル」が人気で、冬キャンなどでもおすすめのスタイルです。
隙間を作るという意味でも、カンガルースタイルは、効果が期待出来そうです。
ダブルウォール構造のテントがおすすめ。
③オガワ張りのようにテントの上にタープを張る
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テントとタープの間に隙間を作るという意味では、上記のダブルウォール構造のテントの結露を軽減する仕組みと同じ原理です。
テントとタープの間にも隙間を作ることにより、テント内部の結露はより軽減出来ます。
温度差が小さければ、結露は軽減する。
④湿度が高くなる濡れている野草の上にテントを建てない
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2ルームテントなどリビング部分があるテントは特に、濡れている野草の上の設営には気を付けたほうがよいでしょう。
濡れた野草から水分が蒸発し、テント幕内の湿度は上がります。
また濡れていなくても、雨天時設営場所が悪ければ、床面に雨水が浸入してくることもあり、テント内部は湿度が上昇することがあるので、注意が必要です。
⑤外気温が下がる風が強い場所を避ける
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テント幕内に結露が生じる原因は、外気温と内気温の気温差なので、外の気温が低い程結露が生じやすくなります。
そのため結露の発生は、テント設営場所でも違いがあるという事です。
キャンプ場では、草原サイトは風が吹き抜ける事が多く風が強め、森林サイトでは木々に囲まれているため風が弱め、と場所によっても差があります。
冬キャンなどでは、特に風が強い場所かどうかなどをチェックすることで、賢く結露対策するほうがよいでしょう。
冬キャンプなど、設営場所に気を付ける事が、結露対策にもなる。
⑥川の近く、海の近く、湖の近くなど湿度の高い場所を避ける
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基本的に湿度の高い場所とは、霧やもやが発生しやすい場所です。
キャンプ場の朝には霧やもやが発生することが多く幻想的ですが、これは言い換えれば湿度が高い場所にキャンプ場があるということです。
結露が嫌な人は、湿度高めな水辺のキャンプ場は避けた方がよさそうです。
なるべく結露を防ぎたい場合、キャンプ場選びにも気を付ける。
⑦乾燥剤で除湿
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シリカゲル乾燥材などをテント内のポケットに入れておくなどして、テント内の湿度を下げる方法もあります。
特に結露が発生するテント幕内の近くに置くことで、効果を発揮出来るでしょう。
サーキュレーターを効果的に使い、テント幕内の結露を軽減させる。
テント幕内の嫌な結露、出来るだけ軽減出来れば、より快適にテント内で過ごせます。
寝具や、テント内に置いた洋服が結露でびしょびしょに濡れてしまっては、乾かすのも一苦労です。
結露は意外と簡単に軽減出来るので、今回紹介した方法で結露対策を実践してみて下さい。
- テント内の結露軽減には、「換気」、「除湿」、「温まった空気の循環」が大事。
- 結露軽減には、サーキュレーターの風の流れを賢く使う。
- テント設営場所、設営方法でも結露は軽減出来る。