キャンプで起きた時に身体が痛かったり、地面が硬くてなかなか寝付けない、身体の痛みで何度も眼が覚めるんだ。
それでマットかコットかを買おうと思ってるんだけど、私に合うのがどっちなのか分からないのよね。
私が勤めているアウトドアショップでも同じような悩みを抱えてくるお客さんは多いね。
マットかコットかを選ぶときには、寝心地や持ち運びで選ぶといいよ。
あとは、テントの中をどう使っているかによって、マットとコットを使い分けるのもいいよ。
マットVSコット 結局どっちが寝やすいの?
寝心地の良さはどっちもどっち
快適に寝るためのアイテムとしてどちらがオススメなのか、快適に心地良く眠ることができるのは、結論を言ってしまうとどっちもどっちです。
なんだよって思った方、ごめんなさい。
ただ今寝るために使っているアイテムがホントにいいのか、それとも別のアイテムを使用した方がいいのかといった疑問にお答えするため、ここではマットとコットの寝心地についてお話しし、また後半(マットにはマットの良さ、コットにはコットの良さ)でそれぞれの長所や短所を比較検討し、より自分に合うスタイルを探す出す作業をお手伝いできたらと考えています。
寝心地はどっちもどっちという事をお伝えしましたが、身体が痛くなるという点ではどっちもどっちです。
ただし、マットとコットでは痛くなる要因が異なります。
マットは地面の硬さを直接受け痛くなる一方、コットは腰の部分が沈んだり、同じ姿勢で寝続けなければならないといった点で身体が痛くなります。
つまり、腰痛持ちの人は、コットの方が身体が痛くなりますのでマットを選んだ方が良いです。
一方で、普段からそれほど寝返りをうたずに寝るというスタイルの方であればコットを選択されてもいつもとそれほど変わらない睡眠を持つことが出来るのではないでしょうか。
ただ他のアイテムを合わせて使用するなど工夫次第でカバー出来る事もあります。
・普段自分が寝る時のスタイルと合っている方を選択する。
コットの方が暖かい?コットだって地面からの冷気を受ける。
コットは地面から離れている分暖かく、冬キャンプにはもってこいのアイテムなんて話しも聞きますが、果たしてそうでしょうか。
確かに地面に直接寝るよりは地面の冷たさを直接感じないため暖かいように思われますが、コットの下に何も敷かない場合はコットの布だけになります。
コットの下はテント内の冷えた空気がもちろん入ります。
あのコットの布だけで寒さ対策が完璧だと思われますか?
答えは言わなくても分かるかと思いますが、無理です。
地面に直接寝ないから寒さ対策は必要ないなんて思って、冬に特別な装備を持っていかないと大変な事になってしまいます。
コットでも冷気は受けるので、冬キャンプをさせる方はそれなのりの装備と対策は必要になってきます。
マットにはマットの良さ、コットにはコットの良さ
先ほどそれぞれのマットとコットの寝心地についてどっちもどっちですというお話をしましたが、それじゃどっちを選んだらいいのかっていう事になりますよね。
ここでは、マットとコットそれぞれの良さとちょっとここはっていう点についてお話します。
マットのメリット・デメリット
マットの良さは、広々と使える。
これに限ると思います。
マットの範囲内であればどんなに寝相が悪くても大丈夫、伸び伸びと寝ることができます。
特にお子さんがいる場合、一緒に添い寝も出来ますし、お子さんがいくら寝ながら動いても気になりません。
逆にここはっていう点は、やはり地面にダイレクトに寝ることになるので、薄いマットになればなるほど地面の硬さを身体に感じる事になります。
ただ最近では、エアーを入れるマットや厚みがあるマットなども売り出されており、このマットの欠点とも言える部分を補う商品も販売されています。
またできるだけ柔らかい土や草の上を選ぶなどテント設営前の場所選びでもだいぶ寝心地は左右されます。
・子供との添い寝も可能
・地面の硬さを完全に感じないというわけではないが、草の上に置くなど、工夫次第で痛さを可能な限り軽減できる
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コットのメリット・デメリット
コットの良さは、マットと違い地面から離れているので地面の硬さから解放される点です。
またベットなのでプライベート感があり、人の寝相の悪さで睡眠を邪魔されるといった点がないのも特徴です。
ただここはちょっというのは、持ち運びの事を考えて作られているのでコンパクトな物が多いです。
そのため寝返りはちょっと難しいといった点です。
地面の硬さで身体が痛くなるのは解消されても、同じ姿勢で寝続けなければいけないので、そのせいで身体が痛くなる可能性もあります。またお子さんだと寝返りによって転落の心配がある点もちょっとマイナスなポイントです。
・一人専用なので、家族の寝相の影響を受けずに寝られる
・コンパクトな作りなので、寝返りをするのは難しく、子供との添い寝も出来ない
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ツールームならマット、ワンルーム/シェルタータイプならコット?
リビングと寝床で空間が分かれているならマット派が多い
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リビングと寝床の空間が分かれているという事はファミリーのキャンパーが多いかと思います。
ファミリーだと一人一人のコットを用意するのも大変だったり、お子さんに添い寝をする必要がある場合が多いのでマット派が多いです。
また寝床だけの空間をキープできるので、マットを常に敷いて疲れたらいつでもゴロンとできるようにしたり、遊び疲れたお子さんがいつでもお昼寝できるようにしている方が多いです。
リビングと寝床が一体だとコットが多い
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寝る場所とリビングが同じ場合は、リビングとして空間を使用しているときはコットを広げず、寝るときにコットを広げ寝室にするというパターンの方が多いです。
またお子さんのお昼寝などでリビング兼寝室として使用する場合は、お子さんの分だけコットを広げお子さんを起こさないようにその横でお茶や読書などリラックスされている方もいらっしゃいます。
お座敷スタイルはどっちもいける?
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お座敷スタイルというのは字のごとく、お座敷のスタイルの事です。
椅子などは使用せずに、ラグやマットを敷いてその上でくつろぐ「和」のスタイルのことです。
椅子などを置かずにそのままマットの上でくつろぐスタイルなので、寝床用に始めに厚めのマットを敷いてゴロゴロとくつろいでも良いですし、寝るときにラグの上にコットを広げて寝るのもありです。
コット、マットの寝心地は人それぞれ、普段の就寝スタイルやテントの使い方で選ぶ
今回はマットとコットについて寝心地や持ち運び、テント作りの際の手間などの視点について書きました。
またキャンプスタイルによって、便利に使えるのはどちらなのかについてもお話しました。
ご自身のキャンプスタイルを思い出し、どちらが使い勝手がいいのかぜひご検討してみて下さい。
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