2歳児や3歳児のしつけの中で、子供を叩く寸前までいってしまった、叩いてしまった事があるというお父さん、お母さんは結構多いのではないでしょうか?
中でも、子供を叩くのは虐待になってしまう、子供を叩くことは良くないと頭ではわかりつつも、反射的に子供を叩いてしまったという経験はないでしょうか?
かく言う7歳、4歳と2歳の子がいる私もつい子供を叩いてしまった事がありますし、子供が2歳や3歳の頃、何度も子供をたたく寸前までいったことは何度もあります。
子供が言うことを聞いてくれない、さらにイヤイヤ期真っ盛りだと、子供を叩くことは教育上、良くないことだと分かっていつつも、子供を叩いて言うことを聞かせてしまおう、しつけをしなくてはと思うことでしょう。
そこで、今回は、保育士の先生に教えてもらった、『子供をしつけで叩くことによる5つの悪影響』、『子供を叩くことはしつけに効果があるのかないのか』についてを紹介しますので、まずは頭で理解しましょう。
あるアメリカの研究で、しつけと称して、子供を叩いていた、叩くことはしつけをする上で有効な手段であると思っている親を対象に、たたくことによる悪影響についてまとめた調査データを読むだけで半数近くの親が態度を改めたという報告があるそうです。
さらに、子供を叩くことはいけないことだと思っていても、お父さんお母さんも人間である以上、ついカッとなって子供を叩いてしまうことがあるということもあります。
そこで『イライラしていても、感情的にも子供を叩かなくなる方法』、『子供を叩いた後のフォローで子供を納得させる』をご紹介します。
2歳児や3歳児の子供を叩く親は、自分も子供の頃、叩かれた?!
子供を叩いたことがあるかというアンケートにおいて、アンケートによって結果は多少ブレがあるものの、大体5割〜7割の親御さんは子供を叩いたことがあるという結果が出ています。
さらに「子育てにおいて、しつけの一環として幼児を“たたく”ことは必要だと感じるか」という象印のアンケートによると61.5%が「必要」と答えています。
「子育てにおいて、しつけの一環として幼児を“たたく”ことは必要だと感じるか」
ちなみに「自分が子どものとき、しつけの一環として両親にたたかれた経験があるか」という同じく象印のアンケートに対し、52%の方が「ある」と答えています。
更に先ほどの「子育てにおいて、しつけの一環として幼児を“たたく”ことは必要だと感じるか」というアンケートに対し、「はい」と答えたうちの75%が叩かれた経験があると答えています。
「子育てにおいて、しつけの一環として幼児を“たたく”ことは必要だと感じるか」
子育てというのは、様々な意見があり、唯一無二の教科書がなく、どうしても自己体験を元に子育てをしていることが多いです。
その結果、子供の頃に叩いてしつけられた人は、やはり子供にも同じように叩いてしつけるという傾向があるようです。
私自身もそうなのですが、自分が子供の時に、
- 何か悪いことをした時に親に叩かれた
- 言って分からないのであれば、叩いて覚えさせる
- 叩くことでいけないことだと自覚させる
と言われ叩かれた記憶があるのではないでしょうか。
また、子育て真っ最中の我々世代が子供の時には、今ほど子供を叩くことがいけないことだという風潮もありませんでした。
2歳児や3歳児のしつけで叩くのは必要?パパ、ママたちのリアルな気持ち
2歳ぐらいになると子供も自分の意思を持って、行動をするようになります。それは時によって、親から見ると悪ふざけに見える時になることも。
親が子供のしつけを意識をするのは2歳ごろが最も多くなります。
社会のマナーや人としてやってはいけないこと、やらなくてはならないこと、親は一生懸命に自分なりの方法で伝えていくと思いますが、子供をしつける時に叩いてしまうという事もあります。
特に男の子を育てるパパ、ママは、イタズラがすぎたり危ない事を繰り返す場合に軽く手や頭をパシンと叩くことはよくあるそうです。
では実際、子育てをするパパ、ママたちは子供をしつけの為に叩くのは必要だと思っているのでしょうか?
パパ、ママたちのリアルな気持ちをみていきましょう。
どんな時に子供を強くしかる?
どんな時に強く叱るかを調べたところ、お友達のことを押してしまったり、叩いてしまった時、危ない事をした時や他のお友達や大人に迷惑行為をした時、口で言っても全然やめない時に普段より強く叱ったり、手や頭を叩いたりするといった声が挙がりました。
なぜ子供のしつけで手が出てしまうのか
どんなに悪い事をしても可愛い我が子を叩くのはやはり気がひけますよね。
可愛いと思っているのに、なぜ手が出てしまうのでしょうか。
臨床心理士の方の話によると、どうして分かってくれないの?危ないのに!といったしつけをする側の不安や戸惑い・焦りから自分の感情をうまくコントロールできなくなった時に、つい手が出てしまうのだと言います。
しつける側も人間ですから、自分の言っている事を理解してくれないと困りますし、悲しい気持ち、伝わらなくて悔しい気持ちになったりもします。
中には子育て自体が辛くなってしまう親もいるかもしれません。
2歳児や3歳児のしつけ。みんな「体罰を容認」している?叩くことも必要?
子供のしつけとして体罰を与える事を否定する意見が多い中、ある調査では大人の約6割が体罰を容認していることが分かりました。
詳しくみていきましょう。
「しつけのためには怒鳴る、叩くが必要」が約半数
しつけの為に怒鳴ったり叩く事が必要と答えた人が約半数いました。
子供に口で言ってもなかなか言うことを聞かない時、お友達のことを怪我させてしまった時、大切な物を壊してしまった時などに、興奮している子供の気持ちや態度を切り替える目的や、止まらない悪い行動を止める為にも叩く、という声もあります。
子供をたたく事を正当化してしまう親の気持ち
子供をたたくことを正当化してしまう親は、どんな気持ちでいるのでしょうか。
「◯◯の為に言っているんだ」「厳しい世の中で生きていくのは大変なんだ」「私だって体罰を受けて育てられて強くなったんだ」という感じで体罰を正当化するのです。
体罰を正当化する気持ちの裏には、先ほど紹介したように自分も子供の頃に叩かれて育った家庭環境の事情や、子供のことを心配するがあまり、体罰に繋がってしまうというケースもあるようです。
親だって人間。完ぺきではない
いくら体罰は良くないと言っても、親だって一人の人間ですから、体罰もしないで育児も家事も完璧にこなして毎日笑顔を振る舞うなんてことを完ぺきに出来る人はいないでしょう。
だからといって子供に体罰をする事が許される訳ではありません。
子供を育てる親は、些細な事から大きな事まで、沢山の悩みを抱えながら毎日奮闘していると思います。
自分がいっぱいいっぱいになっている時や、明らかに心に余裕がなくなっている時は、周りの誰かに頼ってみたり、自分なりのストレス発散法を見つけたりしながら、うまく子育てとのバランスをとっていきましょう。
それって子供のためのしつけ?子どもを叩くことの影響は?
子育てをしていく中で、子供に手をあげてしまい、時間が経ってからすこやかに眠る子供の寝顔を見て、自己嫌悪になった経験をもつパパやママも多いのではないでしょうか。
子供の為と思い叩いてしまったその行動、果たして子供の為の”しつけ”と言えるのでしょうか。
子供を叩くことの影響はどんな風に現れるのか、詳しくみていきましょう。
叩かれて育った子どもが受ける影響は
大人がしつけの為と思って叩いた行為は、叩かれて育った子供にどんな影響を与えるのでしょうか。
叩かれて育った子供は、叩かれた時に体の痛みを感じるのはもちろんですが、心の痛みや惨めな気分を感じたりもしますし、人に甘えることが出来なくなって自然と心を閉ざしていきます。
さらに大人になってからも人の愛情を疑い、人を好きになれない場合もあります。
また、育ててくれている親に対して反抗心や恐怖心、憎しみの気持ちを抱くようになります。
叩かれた心の傷が色々な問題行動につながる
叩かれて育った子供は、叩かれたことによる心の傷が原因で、色々な問題行動を引き起こす場合があります。
例えば、自分の周りにいるお友達へ攻撃的になることが増え、時には暴力を振るってしまう可能性があります。
また、親が感情的になり常習的に子供を叩いている場合、子供は心の傷が蓄積され、非行や犯罪に走ってしまうケースも少なくありません。
そして叩かれて育った子供が大人になり、自分の家族や子供をもった時、家族や子供に自分がされていた時と同じように接したり、我が子を暴力的に育ててしまう傾向があります。
叩かれて育った子供の心への影響はとてつもなく深いものだということが言えるでしょう。
「叱る」と「怒る」の違い。厳しすぎるしつけで「愛着障害」になる可能性が
似ているようで実は違う意味合いを持つ「叱る」と「怒る」の違いについてお話します。
「叱る」は、子供のことを思って指導する、相手によりよい方法を教示することを意味しています。
一方で「怒る」は、感情が高まり腹を立て、怒りの感情を外に爆発させることを意味しています。
つまり、「怒る」は自分の怒りの気持ちを子供に強くぶつけているのに対し、「叱る」は子供の立場になって冷静に物事を判断し、教育的な指導をすることを目的としているのです。
また、子供が2,3歳くらいまでの間に、厳しすぎたり、子供が泣いていても親が無視をしたり、他の事に夢中で目もくれないような無関心な状態が続いた場合、親との安定した心の繋がりが得られずに育ち、「愛着障害」になる可能性があります。
「愛着障害」とは、親など主に子供を育てている人との適切な愛着関係が形成できなかったことで生じてしまう後天的なものであり、親の心がけ次第では事前に防ぐことも改善することもできるので、子供が愛着障害にならないように、子供の健全な心の成長に努めましょう。
2歳児や3歳児の手や頭を叩いて分からせるに効果はあるか
「子どものため」は親の勘違い
親は子供の為によかれと思って叩いているのかもしれませんが、「子どものため」というのは親の勘違いでしかありません。
パパもママも時には忙しさに追われ、心の余裕がなくなり、ついカッとしてしまうこともあるでしょう。
けれど大好きなパパやママから叩かれた子供にとっては、叩かれたことは親の都合でしかなく、子供の心は繊細で体と共に心も傷ついてしまいますので、「子どものため」にパパママの感情をぶつけて叩くという考えは良いこととは言えないでしょう。
「しつけ」と「虐待」はまったく違う
「しつけ」と「虐待」はどう違うの?「しつけ」と「虐待」の境界線はどこ?と思っている親も多いと思います。
「しつけ」は、子供の成長の為に必要なルールや社会性、自律性を子供に身につけさせることが目的で行われるのに対し、「虐待」は、大人の力で子供をねじ伏せたり、怒りのはけ口を子供に向けることが目的で行われます。
「しつけ」の事例として、我が子が他の子を叩いてしまっている時に「そんなことしちゃダメよ」と口で注意しても理解してくれない場合に、他の子を叩いている手をペチンと叩き「ほら、叩かれると痛いでしょ?叩いちゃダメだよ」といった行為が挙げられます。
一方で、「虐待」の事例としては自分のイライラや怒りを発散させる為に子供を使うという何とも身勝手すぎる自己中心的な考えで、子供に暴力を振るう行為です。虐待は、子供に何かを解ってもらう為にではなく、イライラするから・ストレス発散したいから・気に入らないからといった理由で子供に手をあげるところが「しつけ」との大きな違いです。
自分に「置き換え」てみると理解しやすい
子供が言うことを聞かない時に、「ダメでしょ」と強く叱ると子供は余計悪いことをする場合がありますが、望ましい行動への「置き換え」を交えながら話すと効き目があるかもしれません。
例えば、我が子が自分を叩いた時は「人を叩いてはいけないのよ。枕は叩いてもいいけど人はダメよ」という感じで他に叩いても大丈夫な物と比較して説明したり、子供の手をなでながら「手はやさしく触る為にあるのよ」と諭すことも効果的でしょう。
そして子供が自分の腕を本当になでてくれた時は「あら、ありがとう!嬉しいなぁ、ママはマッサージ大好きよ」と伝えると、子供はママを喜ばせようと、”手はやさしく触る為にあるんだ”と言われたことを自然と思い出し、頭の中に焼き付け、覚えていくことで、だんだん人を叩くことはなくなるでしょう。
「罰」を与えるのは効果なし!
親は子供に、他人を尊重する心、人を傷つけずに問題を解決する心、コミュニケーション能力や自制心を身につけてほしいと願っていながらも、自分が悪い例をみせてしまっている場合があります。
子供をしつける時に、大きな声で怒鳴りながら説教をしたり、叩いたり、頭ごなしに命令をしたり脅しをかけたりすると、子供は親をよく見ていますので、親のマネをして成長します。
子供に罰を与えていては、育つものも育ちません。
心豊かで穏やかに、様々な問題を解決していけるように育てる為にも、罰を与えることは決してしないでくださいね。
子供の手を軽くたたくなら大丈夫なのか
子供が心に傷を負ってしまうのは、強く子供を叩くからであって、『軽く子供の手をたたくぐらいなら、そんなに心に傷を追わない』のではないか?
子供に気づきを与えるために、『軽くポンと手を叩くぐらいならいい』のではないか?
そう思うお父さん、お母さんもいるでしょう。
ハッキリ言って意味ありません。
結局のところ、親が子供を叩く力を加減しているだけで、子供を叩いたという事実に変わりはありませんし、そもそも何のために叩くのでしょう。
軽く叩いたところで、根底に子供を調教したい、従わせたいということがあることに変わりはありません。
また子供は、『何か悪いことに対して、叩いていいんだ』と思うだけで、それを友だちであったり、弟や妹に対して叩くようになるだけです。
大人は力の加減が出来ますけど、子供は親が加減しているなんてこと知りませんし、そもそも力の加減が分かりませんから、フルパワーで弟や妹を叩くようになっていまします。
結局、強く叩こうが弱く叩こうが結果は変わりません。
子供を叩かずにしつけたい。でも叱っても聞いてくれない・・・ 子どもの気持ちに寄り添える言葉とは?
どんな親もできれば子供を叩かずにしつけたいと思っているはずですが、中には叱っても聞いてくれない子供もいますよね。
叱っても全然聞いてくれない子供に、どんな言葉をかければ子供の気持ちに寄り添えるのでしょうか。
頭ごなしに叱るのは意味がない!!ヘラヘラ態度にも効く叱り方
子供を叱る時、つい頭ごなしに「◯◯しなさい!」と言ってしまいがちですが、親が頭ごなしに強くものを言っている時、子供はちゃんと話を聞きもせず、ふざけ始める子もいたりします。
親に叱られていても、ヘラヘラした態度をとる子供に効果的な叱り方は、日常的にあまり叱り過ぎないことです。
日常的に叱られ過ぎている子供は、親が叱る度に「あぁまたか」「わかってるし」などと逆に反抗心が芽生え、さらに言うことを聞かなくなる場合があるからです。
また、ヘラヘラする態度は、2~3歳頃であれば防衛本能といって困った場面を何とか切り抜けようとする子供なりの対処法です。
また小学生の場合は、人前で叱られるのが恥ずかしいという思いからの照れ隠しで子供の「自尊心」が育ってきた証拠でもあるので、育ってきた自尊心をなくさない為にも、日常的に過剰に叱り過ぎるのはやめましょう。
先輩ママに聞いた効果的なしつけ方
子育て中の先輩ママに聞いた、叱っても聞いてくれない子供への効果的なしつけ方を紹介します。
まずは子供の話をしっかりと聞くところから始めましょう。
子供が言うことを聞かない時、必ず理由があるはずですので、まずは「何を言いたいのか」「何がやりたいのか」を子供の気持ちに寄り添う優しい言い方で聞き出し、子供の言った言葉をきちんと理解してあげることが大切です。
子供の話を聞き終わったら、「そうだったんだね」「そっかぁ」と一度受け止めてあげることで、子供は自分のことをわかってくれている、信頼してくれているんだと理解することができ、素直になってくれます。
その後に「でもね…」と話を続けて危険なことや他人に迷惑をかけてしまうということを、できるだけ具体的に伝えていきます。
また、繰り返し同じことを言われている子供の「またか」という気持ちになるのを防ぐ為に、言い方や伝え方を工夫してみることも効果的です。
例えば、「早く着替えなさい」というところを「◯◯ちゃんがこのお洋服着たらすっごく可愛いんだろうな~ママ早く見たいなぁ~」といった感じで子供の気分を楽しい方向へと導いてあげるように話すと子供のやる気に火をつけ、物事もスムーズに進むと思います。
なぜいけないのかをきちんと説明する
子供がいけない事をした時、叱ることで言い聞かせようとすると、子供は叱られている時間を窮屈に感じ、反抗的になったり笑ってごまかそうとしたり話を聞かなくなってしまいます。
なぜいけないのかを語りかけるように丁寧に教えていくことがとても重要なのです。
例えばご飯を食べた後に歯磨きするのを嫌がった場合は、
- なぜ食べた後に歯磨きをする事が大切なのか
- 歯磨きをしないとどうなるのか
など優しく分かりやすく説明するとよいでしょう。
叱るよりも小さなことでも褒める
子供は叱られるよりも褒められる方が嬉しいことは言うまでもありません。
どんなに小さな出来事でも、子供が正しいことをした時や、普段から注意していた事が出来た時は、ここぞとばかりに褒めてあげましょう。
子供は褒められることで、自分を受け入れてもらえたと感じ、もっと褒められたいからと率先して正しい行動を取っていくでしょう。
「どなる」よりも、子どもの気持ちに寄り添った「声がけ」を
子供が言うことを聞かない時、親自身が一旦クールダウンする事が大切です。
というのも、子供がいけない事をした時、目で見ただけの判断で叱ってしまうと、子供は自分のことを少しも理解してくれない、理由があったのに、と心を閉ざしてしまうかもしれないからです。
例えば、自分の子供がお友達のオモチャを勝手に取り上げてしまった場合、頭ごなしに「早く返しなさい!」と怒鳴るのではなく、親は一旦”なぜ勝手に取ってしまったのだろう”と考え、気持ちを落ち着かせることが必要です。
そして我が子がお友達のオモチャがとても魅力的で自分も遊んでみたかったんだ、という理由が分かった際は、「そっか、遊びたかったんだね。お友達のオモチャとても面白そうだもんね、でもね、これはお友達のだから、勝手に取ったらお友達もびっくりしちゃうからね」と子供の心に寄り添いながら声がけをし、そういう時はどうしたらいいかを一緒に考えようね、という風に子供の心をあたたかく包むようにして声がけするとよいでしょう。
叩かない子育ての秘訣は「父性と母性」にあり
子供を叩かずに育てる為の秘訣は「父性と母性」にありです。
子育てには父性と母性が必要であり、父性は視野を広く持ち、規律や役割、義務や責任といった社会性を教えていくこと、母性は子供のありのままの気持ちを受け止めることです。
父性と母性が必要と言いましたが、必ずしもパパが父性、ママが母性を担当するということではなく、逆でもOKですし、家庭によってはママが一人で父性と母性を担当して育てている場合も少なくないでしょう。
特にママが一人で子育てをしている場合は、一人でもきちんと育てなくては!と意気込みすぎて気持ちが先走り、母性よりも父性の方が強くなって感情的になりがちですが、まずは母性的な対応を心がけ、子供の繊細な気持ちをキャッチしてから、父性的な対応でどうしたらいいかを考えていくとよいでしょう。
日々の子供の行動にイライラしてしまった時は、父性と母性を思い出し、繰り返し心がけて生活していくことで「どならない、叩かない子育て」を実現させていきましょう。
子供のしつけは叩かなくてもできる!親と子のふれあい、お父さんお母さんも心から笑える毎日に。
子供のしつけは叩かなくてもできます、親と子のふれあい方でお母さんも心から笑える毎日になります。
親と子のふれあいは絶対で、毎日の大変なことも一緒に乗り越えていくからこそ、親と子の間に信頼関係が生まれるのです。
とはいえ、お母さんの負担はやはり大きなものですので、お母さんも心から笑える為に、リラックスやストレス発散することは必要です。
家で出来る簡単なリフレッシュ法として、朝一番に鏡の前で、ゆっくりと深呼吸をするのです。
深呼吸なら育児の合間をみながら、1日に何度も気軽に出来ますし、深呼吸をすると頭も心もリセットした気分になり、お母さんもきっと心からの笑顔で過ごすことができて、まさに親も子も心から笑える毎日になることでしょう。
叩かない子育てをするために
子供を叩かずに育てる為に、
- すぐに怒鳴らないこと
- イライラする前に深呼吸をすること
- 心の中で常に「叩かない」と唱えておくこと
- 叩かないと書いた紙をよく見える所に貼っておくこと
- 叩きそうになったら別の部屋に移動する
などして一瞬、子供と距離をおくこと、などを頭にいれて行動することで、叩かない子育てに自分から導いていきましょう。
子育てでカッとなりそうな時の自己コントロール法
子供をつい叩いてしまった時、素直に謝る事も大切ですが、できることなら、カッとなってしまう自分をうまくコントロールできたらいいですよね。
カッとなってしまう場面を減らす工夫として、カッとなってしまった時の自分を今一度振り返ってみてください。
ついカッとなってしまった時の自分の気持ちや状況を後から振り返ってみると、忙し過ぎて心の余裕がなかった、育児を一人で頑張りすぎたり不安を抱え込んでいた、子供に過剰に期待しすぎていた、過剰に心配しすぎていた、など何かしらの要因が見えてくることでしょう。
要因が分かれば、改善策を探すのみです。
日々忙し過ぎて心の余裕がないのなら、心の余裕ができるようにご両親に育児の協力を相談したり、育児の悩みを抱えていたり心配しすぎているのなら、ママ友と話したり、子育て支援センター等に相談することも一つの方法です。
こうして要因を一つ一つ改善していけば、だんだん自己コントロールができるようになり、カッとなる場面も減ってくるでしょう。
親も子供と一緒に成長していけばよいのです。
これで子どもにキレない!「アンガーマネジメント」を知ろう!
アンガーマネジメントを知って子供にキレることなく生活しましょう。
アンガーマネジメントとは、1970年代にアメリカで始まった怒りと上手に付き合う為の心理教育のことです。
怒りを感じることを否定するのではなく「怒り」を自分の中でどうコントロールして向き合うかを教えてくれるメソッドなのです。
アンガーマネジメントは子育て中に感じてしまう「イライラ」や「怒り」にもすぐに活用できるメソッドで、衝動のコントロール・思考のコントロール・行動のコントロールの3つの段階があります。
衝動のコントロールは、イラっとした瞬間に、目の前の子供に怒りをぶつけずに済む方法として、
- 6秒をやり過ごす。
- 頭の中で今の怒りが10段階でどれくらいのレベルの怒りなのかを点数化する。
- その場から一瞬離れてみる
が挙げられます。
ただ根本的な解決の為には、なぜイライラしてしまうのかのメカニズムを知ることが必要です。
しつけをする親の思考のイライラは、親が子供のする事に対して「◯◯すべきだ」と思っているところから始まっています。
「◯◯すべき」は、事前に子供の行動にどれだけの隔たりがあるのかをしっかりと把握することで、思考をコントロールすることができるでしょう。
行動のコントロールは、自分が怒ることで状況が変えられる場合と変えられない場合があるということを認識することが大切です。
例えば、子供の寝つきが悪い時、親が怒ったところで子供がすぐ寝てくれるわけではありませんので、怒る必要はないという判断になり、可能であれば散歩して気を紛らわせるなど「怒る」以外の選択肢を探して、試してみましょう。
アンガーマネジメントをうまく取り入れることで、子供にキレない育児を心がけましょう。
子どもがぐんぐん育つ魔法の言葉
最後に子供がぐんぐん育つ魔法の言葉についてお話したいと思います。
子供が自分のことを最初に認識するのが親の言葉であることから、子育て中に発される言葉には子供の自己認識に大きな影響を与えることが分かっています。
だからこそ、子育て中の言葉遣いや発する言葉には十分に注意する必要があり、是非とも使ってほしい魔法の言葉がありますので説明します。
人間なら誰しも言われて嬉しい言葉で
- 「大好きだよ」
- 「愛してる」
- 「大切だよ」
といった言葉はまさに魔法の言葉です。
子育て中、子供に何度も魔法の言葉を使ってみてください。
魔法の言葉を聞いて育った子供は、自己肯定感が高まり、非常にコミュニケーション能力の高い子供に成長し、ぐんぐん育っていくことでしょう。
まとめ
子供のしつけにおいて、叩くということがどんな悪影響を及ぼしてしまうのか、そして叩くということが、しつけにおいてどれだけ無意味かを紹介しました。
子供を叩いてしまうという気持ちは私自身もそうなので、とてもよく分かります。ただ、叩いてしまったら、本当に子供に伝えたい事は伝わりません。
時には厳しさも必要ですが、叩くことは必要ありません。優しく子供を包んであげてくださいね。
子供のご飯を食べるスピードが遅くて手が出そうになった事があるという人は、コチラの記事を見ると、手が出なくなり、子供のご飯も早くなりますよ。
子供がご飯を食べるのが遅いとどうしてもイライラしてしまいますよね。 「昨日はあんなにパクパクご飯を食べていたのに、今日は…