ズボラの語源は一般的には「ずべらぼう」だが東京、大阪には独自の説がある

ズボラの語源には一般的な説、東京説、大阪説の3つがあり、以下の通りです。

語源
一般的な説ツルツル・のっぺりした様である「ずべらぼう」を略した「ずべら」が音変化して「ズボラ」
東京説庶民が馬鹿にして「ボウズ」を「ズボウ」と逆に読んだものが、後の「ズボラ」
大阪説元々堂島の米相場で相場がズルズル下がることを「ずぼら」と呼んでいた事が語源

それぞれの詳細については、この後紹介します。

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ズボラの語源には3つの説がある

一般的な説:ズボラの語源はずべらぼう

ズボラとは、デコボコしたところがなくツルツル・のっぺりしていることを「ずべらぼう」と言うことが語源です。

「ずべらぼう」の様が転じて、だらしないことを意味するようになりました。

そして、「ずべらぼう」を略した「ずべら」が音変化して「ズボラ」になりました。

 

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東京独自説:怠けたボウズを揶揄してズボウと逆読み

東京では、江戸時代の末期に修行をサボったり怠ける坊主が目立つようになったことが、ズボラの語源の大元とされています。

その様子を庶民が馬鹿にして「ボウズ」を「ズボウ」と逆に読んだものが、後の「ズボラ」になりました。

 

大阪独自説:米相場がズルズル下がる「ずぼら」を人に例えた

大阪では、元々堂島の米相場で相場がズルズル下がることを「ずぼら」と呼んでいたことが、ズボラの語源の大元とされています。

人が落ちぶれていく様を、相場がズルズル下がっていく様子に例えて「ズボラ」と呼んだことが始まりです。

 

ズボラと大雑把、ガサツの違い

大雑把の意味

大雑把とは、細かい部分にまで気が回らない、気にならない、雑な様子を言います。

大雑把は性格を表す際には「おおらか」という意味も含まれ、それほど否定的な言葉ではありません。

ガサツの意味

ガサツとは、細かい部分にまで注意ができない、言動や行動が荒々しくて落ち着きがないことを言います。

ガサツは「言動が荒々しく気配りが出来ない」というマイナスなイメージを含む言葉です。

大雑把よりもガサツの方が、悪いイメージがあります。

ズボラと大雑把、ガサツの違い

大雑把とガサツはどちらも細部の配慮・気遣いが欠けているという意味では似ていて、人の性格を表す際に現れます。

一方、ズボラの意味は「言動がだらしない」ということであり、大雑把やガサツの「配慮・気遣い」という内面的な意味と比較し、外面的な意味を持ちます。

つまり、ズボラはその人の言葉や行動全体のことを指します。

・ズボラは「言動」という外面的について、大雑把やガサツは「配慮・気遣い」という内面的についての表現。
・大雑把はおおらかであまり否定的でなく、ガサツは荒々しいため否定的でイメージが悪い

話題のズボラ飯が流行った理由

 

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ズボラ飯とは

ズボラ飯とは、手間をかけずに作った料理、手抜き料理のことを言います。

元々は、毎日のごはんを手抜き=ズボラという発想からスタートしていますが、最近は悪い意味合いよりも、家事の効率化という面をフューチャーしています。

これだけ手を抜いても、これだけ美味しいご飯が作れるからいいでしょ?というテイストのグルメ本、レシピ本も多数出版されています。

ズボラ飯が流行った理由

ズボラ飯が流行ったきっかけは2つあります。

最初のきっかけは、2009年に「花のズボラ飯」という漫画が始まった事です。

ちなみに、この漫画の原作者は、孤独のグルメで有名な久住昌之さんです。

 

2回目のきっかけは2012年に、この漫画がTBSで倉科カナさん主演でドラマ化されます。

この2回のブレイクを経て、現在においてもズボラ飯は一般的な言葉として定着しました。

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